日蔭のふたり
日蔭のふたり
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日蔭のふたり

1997年8月2日公開、123分、恋愛/文芸
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19世紀のイングランドを舞台に、運命に翻弄されながらも愛を貫き通そうとする男女の姿を描いた文芸ラブ・ストーリー。イギリスの文豪トマス・ハーディの長編小説『日陰者ジュード』をホセイン・アミニが脚色し、テレビ界出身でこれが劇場用映画第2作のマイケル・ウィンターボトム(「GO NOW」)の監督で映画化。製作は、監督とレヴォリューション・フィルムズを主宰するアンドリュー・イートン、製作総指揮はマーク・シャイヴァスとスチュアート・ティル。撮影は「他人のそら似」のエドゥアルド・セラ、音楽は演劇界でも活躍するエイドリアン・ジョンストン、美術は「バック・ビート」のジョゼフ・ベネット、編集は「GO NOW」のトレヴァー・ウェイト、衣裳は「ウェールズの山」のジャンティ・イェイツ。主演は「デス&コンパス」のクリストファー・エクルストンと「いつか晴れた日に」のケイト・ウィンスレット。共演は「トゥルーナイト」のリアム・カニンガム、「ミュリエルの結婚」のレイチェル・グリフィス、英国を代表する喜劇女優のジューン・ホイットフィールドほか。

ストーリー

19世紀末のイングランド。勤勉な若者ジュード(クリストファー・エクルストン)は、石工として働きながら独学で大学進学を目指していた。しかし、世間知らずの彼は豚飼いの娘アラベラ(レイチェル・グリフィス)に魅せられ、恋の罠にはまってしまう。妊娠を告げられた彼は結婚を受け入れるが、間もなく結婚生活は破綻し、アラベラはジュードを残して新天地オーストラリアへと旅立つ。憧れの大学都市クライストミンスターに移り、働きながら再び勉強を始めたジュードは、この街でいとこのスー(ケイト・ウィンスレット)と出会う。洗練された知性を持つ彼女にひと目でひかれた彼は、共に過ごす時間を楽しみに待つようになる。下宿の女主人と口論し、勤め先もクビになったスーが別の土地へ移ろうとすると、ジュードは彼女を引き止めるべく、少年時代の師フィロットソン(リアム・カニンガム)を訪ねて相談する。かつてジュードに大学への夢を吹き込んだ彼は、自らはその夢を断念し、子供たち相手の教師をしていた。ジュードは彼に頼んで、スーを見習い教師として雇ってもらう。しかし、喜びも束の間、フィロットソンもスーを愛してしまい、そのうえ、労働者であるジュードの入学を大学側は拒絶した。夢破れた彼は、メアリーグリーンのドルシラ伯母(ジューン・ホイットフィールド)の家に帰郷する。離れていてもスーへの思いは募り、そんな折、スーから会いたいとの手紙が届く。彼女はフィロットソンとメルチェスターへ移り、師範学校に入学していた。スーの近くにいたい一心で現地へ行き、暮らし始めるジュード。ある夜、厳しい規律に反抗して学校の寮を抜け出したスーは、ジュードの下宿に身を寄せる。2人はいとこ同士の一線を越えなかったが、スーは結局退学処分になってしまう。残された道は結婚しかなさそうだったが、しかし、ジュードには名ばかりとは言え、妻がいる。彼がやっとの思いでその事実を打ち明けると、スーはまるで仕返しのようにフィロットソンと結婚してしまう。再び帰郷したジュードだが、間もなくドルシラ伯母が他界した。伯母の葬儀で再会した2人は、互いの心が離れがたく結びついていることを知る。スーは家を出て、ジュードと暮らし始めた。結婚という形式を嫌うスーだったが、それでもジュードは幸せだった。だが、そんな折アラベラが、ジュードと別れた後に生まれたという息子を引き取るよう頼んできた。母親に捨てられたその子ジューイを家族として迎えるジュードとスー。その後、2人の間にも子供が次々と生まれる。未婚で同棲する2人に対し、世間の風当たりは強かった。彼らは幼い子供たちを抱え、職も住居も転々として不安な毎日を送るようになる。やがてジュードの希望で、再びクライストミンスターに戻る2人。だが、彼らが留守の間に、ジューイは「僕たちが多すぎるから」とのメモを残し、ほかの子供たちを殺して自殺した。「もうあなたと暮らせない」と言い残してスーはジュードの元を離れ、彼はその後ろ姿に「たとえこの世が滅んでも僕らは夫婦だ!」と叫んだ。

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作品データ

原題
Jude
製作年
1996年
製作国
イギリス
配給
アスミック配給(アスミック=テレビ東京提供)
初公開日
1997年8月2日
上映時間
123分
製作会社
レヴォリューション・フィルムズ作品(製作協力*BBCフィルムズ/ポリグラム・フィルムド・エンターテインメント提供)
ジャンル
恋愛文芸


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