チュウ・シュイ
變臉王
老芸人と、彼に男として育てられた少女の愛憎を描く大河ドラマ。中国の名匠ウー・ティエンミンが、「古井戸」(87)以来8年ぶりに撮った作品で、製作も手掛けた。劇中の“變臉”とは四川地方劇の舞台芸術で、瞬時に面を変えて劇を演じるというもの。脚本はチェン・ウェングイの原作を基にウェイ・ミンルンが執筆。撮影はムー・トゥュアン。音楽は名手チャオ・チーピン。美術はウー・シュージン。主演は日中合作で話題になったNHKドラマ『大地の子』などで知られる老名優、チュウ・シュイ。
今世紀初頭。混乱期の中国。變臉王(チュウ・シュイ)は“變臉”と呼ばれる技で、各地を放浪する大道芸人で、四川歌劇の名手。妻子を亡くして孤独な老人の望みは、男の子の後継者。彼は貧しい家庭で売りに出された男の子を買った。彼はその子をクーワー(チョウ・レンイン)と名付けた。その子に深い愛情を抱く變臉王だが、その子は実は女の子だった。それに気づいた彼は彼女を追い払おうとするが、行き場がないと懇願され、結局軽業を仕込んで、一緒に旅して回ることに。ある日。クーワーはギャングに誘拐された男の子ティエンシー(チャン・ルイヤン)を見つけた。彼女はその子が裕福な家庭の子で誘拐されたとも分からずに、老人のもとへ連れて帰った。老人は喜び、彼を可愛がる。が、ある日警察が見つけた。老人の訴えも虚しく、彼は逮捕されて裁判に。半狂乱のクーワーは一計を案じて、老人を刑務所から救出。かくして、二人の旅は続くのだった。
監督、製作
脚本
原作
エグゼクティブプロデューサー
エグゼクティブプロデューサー
撮影
音楽
美術
字幕
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