ユアン・マクレガー
Curt Wild
70年代前半に流行したグラム・ロック・ムーヴメントを背景に、あるスーパースターの肖像を描き出した一編。監督・脚本は「ポイズン」のトッド・ヘインズ。製作は「ポイズン」「KIDS」「I SHOT ANDY WARHOL」のクリスティーヌ・ヴァション。製作総指揮は「愛・アマチュア」のスコット・ミークと、アメリカを代表するロック・バンド“R.E.M.”のヴォーカリストであるマイケル・スタイプ、そしてサンディ・スターン。原案はジェームズ・ライオンズとトッド・ヘインズ。撮影は「ポイズン」「クラム」「モハメド・アリ かけがえのない日々」のマリース・アルベルティ。音楽監修は「KIDS」「普通じゃない」「ガンモ」のランドール・ポスター。作曲はカーター・バーウェル。美術はテレク・ジャーマン作品で知られるクリストファー・ホッブス。編集は「ポイズン」のジェイムズ・ライオンズ。衣裳は「マイケル・コリンズ」のサンティ・パウエル。出演は「普通じゃない」のユアン・マグレガー、「マイケル・コリンズ」のジョナサン・リース・マイヤーズ、「ハッピィブルー」のトニ・コレット、「ある貴婦人の肖像」のクリスチャン・べール、「アベンジャーズ」のエディ・イザード、「フル・モンティ」のエミリー・ウーフ、「英国式庭園殺人事件」のマイケル・フィーストほか。舞踏界の大物リンゼイ・ケンプも特別出演している。
1984年、ニューヨーク。ヘラルド紙の記者アーサー(クリスチャン・べール)は、70年代初頭のロンドンでカリスマ的人気を誇ったロック・ミュージシャン、ブライアン・スレイド(ジョナサン・リース・マイヤーズ)の追跡調査を編集長から依頼される。ブライアンは74年に暗殺されるが、実はそれは自ら仕組んだ偽装殺人だったことがやがて発覚し、スターの座を引きずり下ろされ、その後は行方不明になっていた。実は10代の頃、ブライアンの崇拝者だったアーサーは、物憂げな表情でかつてのロンドンを思い出していた。60年代後半のロンドン。ロック青年だったブライアンは、アメリカ人のマンディ(トニー・コレット)と結婚してからクラブで歌うようになり、やがてセシル(マイケル・フィースト)というエージェントもつく。そして71年、ブライアンはアメリカから来た“ワイルド・ラッツ”のヴォーカリスト、カート・ワイルド(ユアン・マグレガー)のステージに大きな衝撃を受けた。72年になり、レコード会社の社長ジェリー(エディ・イザード)が新しいマネージャーについたブライアンは、“ヴィーナス・イン・ファーズ”というバンドを従え、宇宙時代のキャラクター、マックスウェル・デイモンをステージで演じ、一躍カリスマに昇りつめた。ニューヨークでカートと再会したブライアンは、ドラッグとセックスにふける熱狂的な日々を過ごした。しかしブライアンは、マックスウェル・デイモンという架空の役柄を演じることに疲れ始めていた。やがてカートとはレコーディングをめぐって対立。行きづまったブライアンは、74年2月「ワールド・ツアーの最終日にステージ上で偽装暗殺される。しかし4か月後、狂言が発覚される。ファン達は皆激しく失望した。ブライアンは妻マンディとも離婚し、75年のグラム・ロック埋葬コンサートの客席に人目を忍んで現れたが、それ以来、消息を絶っていた。10年後、彼の行方を追うアーサー。やがて彼は、現在人気絶頂のロッカー、トミー・ストーンが、実はブライアンであったと気づく。トミーのコンサート会場を後にして小さなパブに入ったアーサーは、カートの姿を見つける。カートは、かってブライアンから譲り受けた、オスカー・ワイルドが持っていたという伝説のエメラルドのピンをアーサーに渡そうとするが、アーサーは自分にはその資格はないと断る。こうして、彼の自分探しの旅に一つのピリオドが打たれた。
Curt Wild
Brian Slade
Mandy Slade
Arthur Stuart
Jerry Divine
Shannon
Cecil
Jack Fairy
Pantomime Dame
監督、脚本、原案
原案、編集
製作
エグゼクティブプロデューサー
エグゼクティブプロデューサー
エグゼクティブプロデューサー
撮影
美術
衣装デザイン
音楽監修
作曲
字幕
[c]キネマ旬報社