ミシェル・セロー
ヴァグネル
老人・青年・少年という三世代の暗殺者の姿を鮮烈に描いたシリアス・ドラマ。監督・脚本・主演は「憎しみ」でカンヌ国際映画祭の監督賞を受賞したマチュー・カソヴィッツ。製作はカソヴィッツの盟友であり、トラン・アン・ユン監督作品でも知られるクリストフ・ロシニョン。共同脚本はニコラ・ブクリエフ。撮影はピエール・アイム(出演も)。音楽は「ファーゴ」などコーエン兄弟作品で知られるカーター・バーウェル。美術はフィリップ・シッフル。編集はカソヴィッツとヤニク・ケルゴー。衣裳はヴィルジニー・モンテル。共演は「ボーマルシェ フィガロの誕生」のミシェル・セロー、インターネットを通じて発見された新人メディ・ベノーファほか。
40年間、人を殺すことで生計を立ててきた殺し屋ヴァグネル(ミシェル・セロー)は、青年マックス(マチュー・カソヴィッツ)を後継者に選んだ。だが、マックスは最初の老人を殺す任務で、中々とどめをさすことができず、ヴァグネルにどなられた末、ようやく引き金を引いた。その日からヴァグネルの殺しのレッスンが始まった。一緒に暮らし始めたふたりは次第に信頼関係を深めてはいったものの、マックスは殺人に冷淡にはなりきれなかった。そんなある日、ヴァグネルが病気で倒れた。その翌日、仲間の弟メディ(メディ・ベノーファ)を偶然車に乗せたマックスは、彼に自分の仕事を手伝わせる。メディは初めての殺しも平然とやり遂げてしまった。ヴァグネルはマックスが勝手にメディを引き入れたことを知って激怒したが、メディを消すはずのヴァグネルの銃口はマックスに向けられ、マックスは射殺されてしまう。メディはヴァグネルの新たな後継者になった。しかしふたりは世代間のギャップが大きすぎるようだ。メディはテレビとゲームに夢中で、ヴァグネルの病気は悪化していた。ある日、メディは久しぶりに学校に行ったが、校門で教師と口論になる。その夜、ヴァグネルは殺し屋の引退をメディに告げ、メディは銃を手にしてひとり夜の明けた外へ出て行く。朝、ヴァグネルの耳に、メディらしき13歳の少年が教師を射殺した後に自殺したというショッキングなニュースが聞こえてきた。テレビでは少年非行の専門家たちが勝手な分析を続けていた。
監督、脚本、編集
脚本
製作
撮影
音楽
美術
編集
衣装デザイン
字幕
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