過激な表現活動で知られるアーティスト、ニキ・ド・サンファル(1930-2002)の姿を追ったドキュメンタリー。フランスで生まれアメリカで育った彼女はハイティーンの頃は『ヴォーグ』誌などの写真モデルとして活躍。60年代初頭、レヴォルヴァーや小さな大砲を使ってキャンバスに絵の具を撃ちつける射撃絵画で注目され、以後、この暴力的なパフォーマンスによってネオリアリストの唯一の女性メンバーとなり、女性であることをポジティヴに押し出した表現活動を続けている。監督・脚本は「哀愁のトロイメライ」のペーター・シャモニで、記録映画作家出身である彼は、ニキとは『ダディー』(72、日本未公開、共同製作)、ニキのインスタレーションを扱った『ハノーファーの三人のナナ』(74、短編、日本未公開)などで組んでいる。撮影はマイク・バートレットほか。音楽はショパン、サティ、ストラヴィンスキー、ビンザー、フィリップ・グラス、ムーンドッグらの曲が劇中で使用される。
ストーリー
※本作はドキュメンタリーのためストーリーはありません。