メイ・マレイ
Kate
ケートは創作家のハリー・ブライアントに救われて田舎の旅館へ奉公するが、主人の虐使に耐え兼ねてハリーの宅へ辿り付く。ハリーは寄る辺とて無き孤児のケートを憫みわが家に止め置く中に、娘の邪気無さは次第にハリーの胸に滲み行って、若き2人は恋に陥る。然し2人が結婚した後ケートの無教育はハリーの不満を来し、ハリーは昔の恋人ダイアナ・ネルソンと旧交を温める。然しダイアナの彼に対する態度は野薔薇の様なケートとは異り不純極まる物であった。ハリーが失望して家に帰って来た時にケートは出来る丈の手段を尽して彼の愛を取戻そうとする。2人の間には再び美しい恋の花が咲き乱れた。解説 マレイ嬢がレオン・ペレ映画に移ってペレ氏原作及監督の下に完成した第2回映画で、対手はH・E・ハーバート氏である。
[c]キネマ旬報社