ひとりの寝たきり障害者と彼を支える介助者である若者たちの日常を、3年間に渡って記録したドキュメンタリー。監督は、主人公である遠藤滋氏の大学時代の友人でもある、「ルーペ」の伊勢真一。撮影を「ルーペ」の安井洋一郎が担当している。尚、本作は全国のホール上映の後、「CINEKITA Documentary Festival」の中で上映された。芸術文化振興基金助成作品。16ミリキネコ。
ストーリー
脳性麻痺がもとで、寝たきりの生活を強いられている元養護学校教員の遠藤滋さんの所には、多くの若者たちが毎日三交代で介助にやってくる。人々は、その介助ネットワークをえんとこ(「遠藤のいるところ、縁のあるところ」の意)と呼び、そのえんとこに係わった若者たちの数は既に千人を越えている。現在の介助者たちは、学生から社会人までいろいろ。中には盲目の鍼師やテント暮らしをしているストリート・ミュージシャン、中国人留学生もいる。しかし、彼らは一様に「ありのままの命にカンパイ!!」をモットーとする遠藤さんの介助を通じて様々なことを学び、やがてそこを卒業していく。