Hafez Pakdel
ハフェズ・パクデル
イラン映画界を背負う3大監督モフセン・マフマルバフ、アボルファズル・ジャリリ、日本初登場のナセール・タグヴァイが紡ぐ3話からなるオムニバス。ペルシャ湾に浮かぶキシュ島を舞台に、従来のイラン映画のイメージを覆うファンタジックな作品。
キシュ島に職を求めてやってきたハフェズ。彼は海水を建設現場の車に給水する仕事を手に入れ、海辺の粗末な小屋にひとりで住む。日々の仕事の傍ら、ハフェズは古いバッテリーを解体し、中の鉄を溶かして貝殻に入れ型をとり、重りを作る。そしてその重りを使い、魚を釣って売る。電気が必要とあらば、街灯からコードを渡し、灯りを得る。貝殻をたくさん拾い集めては、綺麗に洗って売る。彼はありとあらゆる手を尽くし、お金を稼ぐのだった…。
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