監督、脚本、撮影、プロデューサー
「三人三色」とは、韓国チョンジュ映画祭がデジタル映像による新しい表現を求め、毎年アジア圏を中心に選出した3人の映画監督に依頼して製作されるオムニバスである。ルールは3つ。デジタルフォーマットでの撮影・編集。30分程度の短編であること。5000万ウォン(約500万円)以内の予算で製作すること。今回は、韓国の若き天才ポン・ジュノ(『ほえる犬は噛まない』『殺人の追憶』)。香港の新世代を代表するユー・リクウァイ(『天上の恋歌』)。日本からは、熱烈なファンを持つ石井聰互(『狂い咲きサンダーロード』『DEAD END RUN』)が参加する。それぞれのアプローチで「フィクション/リアリティ」の境界線を描き、独自の世界を表現している
ストーリー
近未来都市PLASTIC CITY 。大寒波となり、極端な気象条件によって、人類は地表に出ることができなくなっていた。人っ子ひとりいない地表から50層目くらいの地下に、秘密の簡易宿泊所がある。その宿泊所の管理人キリン(ナ・レン)は孤児であり、彼が何処からやってきたのかは知る者は、誰もいない。人々は、彼がただキリンビールの空き缶集めをして生計を立てているという理由から、キリンと呼ぶのだった。孤独な日々を送っていたこの謎めいた青年は、ある日ランランという美しい流浪の女性と出会う。