ジェームズ・メイソン
Rommel
第二次大戦でドイツの勇将とうたわれたロメル元帥の悲劇を描く1951年作品。デズモンド・ヤング准将の「砂漠の狐ロメル」より「拳銃王」のナナリー・ジョンソンが脚色、同時に製作も担当している。監督は「黒ばら」のヘンリー・ハサウェイ。撮影は「Gメン対間諜」のノーバート・ブロディン、音楽監督は「南海の却火」のダニエル・アンフィシアトロフの担当である。主演は「邪魔者は殺せ」のジェームズ・メイスンで、「白銀の嶺」のセドリック・ハードウィク、「旅愁」のジェシカ・タンディ、「さすらいの涯」のルーサー・アドラー、「南海の却火」のエヴェレット・スローン、「白い恐怖」のレオ・G・キャロルらが助演。
第二次大戦の初期、聯合軍は、ドイツのアフリカ方面司令官ロメル元帥(ジェームズ・メイスン)の智略に悩まされつづけたが、果敢な暗殺計画も成功したためしがなかった。しかし、この「砂漠の狐」と恐れられた勇将も1942年頃からは次第に戦い利あらず、エル・アラメイン方面の聯合軍攻撃に堪えかねて後退を決意した。ところがベルリンのヒトラー(ルーサー・アドラー)とその側近は「勝利か死か」を怒号、アフリカ戦線を見殺しにしても彼らの退却を許さなかった。持病でベルリンに戻ったロメルに、ヒトラー退位せずばドイツ危しと諭したのは旧友のストゥットガルト市長カール・ストローリン(セドリック・ハードウィック)であった。1943年の暮れ、ロメルは北大西洋方面の防備線を視察、その弱点を総司令官のルントシュテット元帥に進言したが、ヒトラーの強情な作戦計画は現地軍の意見など取り入れる余地のないものであることを知り、今更の如くストローリンの主張の正しいことを悟った。彼はヒトラー暗殺計画に加担していたのである。翌44年、聯合軍はノルマンディに上陸、独軍は次第に奥地へと押し詰められたが、ヒトラーは頑としてロメルの意見を退けた。総統暗殺の決意を固めた彼は、前線へ赴く途中、聯合軍機に狙撃され重傷をおった。一方この頃陰謀派はヒトラー暗殺計画を実施、総統は奇跡的に難を逃れたが、この時以来ロメルはブラック・リストの重要人物となり、ついに自宅で傷を癒す彼の元へ総統の使者が立てられた。罪名は反逆罪、しかももし公開の軍法会議を望めば家族の生命も保証し難いという条件であった。かくてこの一代の鬼将軍は、元帥の制服のまま、総統差しまわしの車中で毒を仰いで自決して果てたのであった。
Rommel
Dr._Karl_Strolin
Frau_Rommel
Hitler
General_Burgdorf
Field_Marshal_Von_Rundstedt
General_Fritz_Bayerlein
Aldinger
Col._Von_Stauffenberg
Desmond_Young
Manfred_Rommel
General_Schultz
Admiral_Ruge
Keitel
General_Maisel
British_Medical_Officer
Rommel's_Driver_(Africa)
Major_Walker
Jock
Commando_Captain
監督
原作
製作、脚色
撮影
音楽
美術
美術
編集
録音
録音
セット
セット
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