エルヴィス・プレスリー
Deke_Rivers
話題の歌手、エルヴィス・プレスリーを主演に、大御所ハル・B・ウォリスが製作にのりだした。天然色によるプレスリー映画入り第2回目の出演作品である。ロックン・ロールからスイートまでを再び彼は独特の声で歌いまくる。M・A・トムスンの原作を、「画家とモデル(1955)」のハーバート・ベイカーとハル・カンターのコンビが脚色、ハル・カンターが監督に転じて演出した。撮影は「純金のキャデラック」のチャールズ・ラング。音楽はW・シャーフ。「やさしく愛して」のプレスリーに、「雨を降らす男」のウェンデル・コーリー、「底抜けびっくり仰天」のリザベス・スコット、新人ドロムス・ハート等が共演。ジェームズ・グリアスン、ボール・スミスなどが助演する。
グレンダ(リザベス・スコット)はバンド・リーダーのテックス・ウォーナー(ウェンデル・コーリー)と選挙運動のバンド余興を手伝っていたが、ビール配達の青年ディーク・リバース(エルヴィス・プレスリー)が、ギターをひきながら唄うと女性に大うけなのに目をとめて、マネージャーのカール・ミード(ジェームズ・グリアスン)にたのんで旅まわりの巡業団を組織した。歌手のスーザン・ジェサップ(ドロムス・ハート)もこれに加わった。ディークの人気は街街をまわるうちに次第に上って、グレンダは彼のマネージャーになった。はじめて出る大劇場での公演の日。土地のティーン・エイジャーと女の子のことで喧嘩したあげくの留置場入りが、ますますディークの人気をあおった。グレンダはフローゲイトで彼の独演会を計画、更に人気をあおるために、ある石油成金の未亡人が彼に高級自動車を贈るというニュースを広めさせた。しかしその資金捻出のために一座は人をへらし、スーザンは職を失った。ディークは彼女を故郷の農場まで送ってやった。その彼を迎えにいったグレンダは帰りの自動車の中で、孤児院あがりの彼の身の上を聞いて同情した。2人が町にかえると婦人団体の横槍でシェリフが劇場閉鎖していた。グレンダは一策を案じてこの事件の公聴会を開きテレビで全米に中継することにした。ディークはグレンダのこの気持ちを誤解して愛情と思い、彼女とテックスが離婚した仲をもとにもどそうとしていることを知った時、姿をくらました。テレビ放送の当日、グレンダはディークを追って、すべては彼を大スターにするための計画であったことを打ち明け、スーザンのためにもどってくれとたのんだ。ディークはぎりぎりに放送に現われ、大成功をおさめた。グレンダとテックスは結婚し、ディークはそれを祝った。
Deke_Rivers
Glenda
Tex_Warner
Susan_Jessup
Carl
Tallman
Skeeter
Wayne
Daisy
監督、脚色
原作
指揮、編曲
製作
撮影
ボーカル伴奏
振り付け
脚色
[c]キネマ旬報社