溝手真喜子
ナルミ
「ピノキオ√964」や「ラバーズ・ラバー」などの個性的な作品を発表し、90年代のインディーズ映画界で異彩を放った福居ショウジン監督が新たに手掛けた異色のスリラー映画。別れた恋人のストーカーに怯えるヒロインが、自宅に侵入してきた謎の女の血液を媒介としてひめられた能力を覚醒させていく。主演は『怨廻』の溝手真喜子。
元恋人の伸一(友利栄太郎)にストーカー行為を受け、会社を辞め逃げるように引っ越してきたばかりの鳴海(溝手真喜子)。心身喪失症に陥りアルコール依存の日々を送っていた彼女の前に、ある日突然、謎の女が現れる。愛子(秋津ねを)と名乗るその女は、鳴海の部屋に乱入し彼女を拘束。愛子は鳴海に凄まじい暴力を振るう。さらに、特異な“能力”を持った愛子は、自由を奪った鳴海の脳内情報をことごとく読み取っていく。そして、ついに愛子が鳴海から伸一に関する情報を引き出したとき、二人の前に伸一が現れる。鳴海は絶体絶命のピンチに陥る。だが、追い詰められた状況のもと、次第に鳴海にも特異な“能力”が覚醒していく……。
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