イアン・マッカロック
Peter_West
疫病にかかって死んだ人間が、再び生き返って恐しい形相の怪人となり、生きた人間を喰い求めるという恐怖を描く。製作はユーゴ・トゥッチとファブリツィオ・デ・アンジェリス、監督はルチオ・フルチ、脚本はエリザ・ブリガンティ、撮影はセルジオ・サルヴァーティ、音楽はファビオ・フリッツィとジョルジョ・トゥッチ、特殊効果及びメーク・アップはジャネット・デ・ロッシが各々担当。出演はイアン・マッカロック、ティサ・ファロー、リチャード・ジョンソン、オルガ・カルラトスなど。
ニューヨークの港内にある日、怪しげな帆船が漂着し、接近した巡視船のパトローラー2人が船内捜索のため乗り移った。が、突然、中から大男が現われ、1人が噛み切られ、他の1人は必死で拳銃を乱射し大男を射殺した。この事件はすぐに伝えられ、やがて、その船のオーナーである船長の娘アン(ティサ・ファロー)がかけつけ、父親が3ヵ月前にアンチル列島に出かけたまま消息を断っていたことを明かした。事件の真相を探るために夜間に帆船に忍び込んだ新聞記者のピーター(イアン・マッカロック)は、そこでアンと出会った。アンも叉、真相を探ろうとしていたのだ。実は少し前にアンのもとに、父親から奇妙な手紙が届いていたのだ。その手紙は自分は奇病にかかり、モルモットにされ、生きてこの島を出られないだろう、という内容のものだった。発信地はマツール島。ピーターは早速、アンと共にアンチル列島のマツール島に向い、途中でバカンスを楽しんでいた若いカップルの2人に案内を頼んだ。一方、問題のマツール島には、島の疫病と闘うメナード医師(リチャード・ジョンソン)と夫人(オルガ・カルラトス)が激しい口論を展開していた。恐しい疫病から逃れるために一刻も早く島を出たいと主張する夫人の希望を、医師は断固として受け入れなかったためだ。彼は疫病にかかって死んだ人間が、2日後に必ず生き返って奇怪な姿となり、生きた人間を襲うという、世にも不思議な事実の原因を突きとめようと、必死に研究を続けていたのであった。マツール島に上陸した4人は、メナードの実験材料として疫病にかかったアンの父親が自らの肉体を提供したことを知って驚く。島の原住民たちは、一斉に大移動を開始し、さらに異変はその勢力を増していった。生き返った死人たちは、メナード夫人の肉をむさぼり、続いて若いカップルの女性を襲い、大群となって次々に人間の肉を求め歩き出したのだ。恐怖の戦いを脱して船に乗り込んだピーターとアンは、一路、ニューヨークをめざした。しかし、その頃、ニューヨークでも、これまで誰も遭遇したことのないような恐しい事態が発生していたのだった。
監督
脚本
製作
製作
撮影
音楽
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