バーバラ・スタンウィック
Fiona_Gaylond
「肉体と幻想」「大平原」のバーバラ・スタンウィックと「雨ぞ降る」「彩られし女性」のジョージ・プレントが主演する映画で、スチーヴン・ロングストリート作の小説を「ブルースを唄う女」のレノア・コフィーが脚色、「アメリカ交響楽」「情熱の航路」のアーヴィング・ラパーが監督した。助演者は「暗い勝利」のジェラルディン・フィッツジェラルド、「嵐の青春」のナンシー・コールマン、「シー・ホーク(1940)」のドナルド・クリスプ、新人ギグ・ヤング、「我が道を往く」のジーン・ロックハート、フロンディー・シリーズのラリー・シムズである。なお撮影は「情熱の航路」のソル・ポリートが監督し、音楽は「カサブランカ」のマックス・スタイナーが作曲した。1942年作品。
ルシタニアがドイツ潜水艦に、1915年5月撃沈された時、ゲイロード夫人は大西洋のもくずとなった。それでペン・ゲイロードは1917年11月合衆国陸軍少佐としてフランス戦線に立った。出征に先立つ彼は遺言状を作ったが、ついに再び帰らなかった。それから約25年たって、ゲイロード三人姉妹はニューヨーク社交界でも美しいので評判が高かった。長女フィオナと三女スザナは、英国のバートン卿令夫人となっているイヴリンの来るのを待っている。三人姉妹はまた法廷に立つのだ。彼女たちの父がフランスで戦死した後、第二の遺言状が出て来てそれによると遺産の1割をニューヨークの少年クラブにおくることになるので、この20数年間、係争が続いているのである。フィオナは昔からの弁護士ギボンを解約し、新たにペドロックという弁護士を雇う。スザナは美術家ギグ・ヤングと恋仲だったが、イヴリンは彼を一目見ると口説きにかかる。スザナは恋人をほっといて、バークレイという男を訪ね、フィオナに会って事件を解決してくれと頼む。バークレイはフィオナの隠し夫であった。7年前、フィオナは結婚しているなら十万ドルの遺産をもらえるというので、彼女は田舎へ行き、道路工事を監督していた技師に会うと結婚し、翌朝2万5千ドルを置き、沈黙を守ってくれと書きおいて、別れて来たのである。バークレイはその金を有効に使って、今では巨富を築いている。彼とフィオナの間には6つになるオースチンという息子があったが、法律上は孤児である。バークレイは多くの証人を呼出して、彼らがその子の父母であることを立証し、バークレイが保護することとなる。英国でバートン卿が死亡したので、イヴリンはギッグをスザナに返して英国へ帰る。フォオナとスザナも家を去ろうと、別盃をあげた。そこへバークレイが来てほろ酔のフィオナをオースチンが母を待っている彼のアパートへ伴った。
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