監督
《第9回ラピュタアニメーションフェスティバル2009》 人工140万人ほどのちいさな国で、優れたアニメーション作品を多く生みだしているエストニア。奇妙で暗喩に満ち、皮肉と不条理のエッセンスを兼ね備えたエストニアのアニメーションは、世界各国のフェスティバルで上映され、多くの受賞を重ねている。50年もの歴史を持つ立体アニメーションのスタジオ「ヌクフィルム」、若手の個性が輝く平面アニメーションのスタジオ「ヨーニスフィルム」から選りすぐりの作品群に加え、エストニアアニメーション界の巨匠プリート・パルンの新作などを含む見ごたええのあるプログラムとなっている。本作はその中の一本。
ストーリー
プリート・パルンの新作。シュールさと各登場人物の思いが交錯する、冴えた演出力はさすが。愛、カギのかかったドア、顔のない泥棒、傷ついたコウノトリ、壊れたコンピューターとバーチャル娼婦のオーケイシスターズについてのドラマティックな物語…。この作品にガブリエラ・フェッリは出てこないが、ハッピーエンドのなのだろう…。夫人との共同制作になる今回の作品はプリート・パルン作品の新境地である。