バート・レイノルズ
McCoy
殺人捜査を依頼された私立探偵がその途中でぶつかった大規模な犯罪組織の秘密を暴いていく。製作はロバート・M・ワイトマン、監督は「暴動」のバズ・クリーク、脚本はバリー・ベッカーマン、撮影はヴィクター・J・ケンパー、音楽はジェリー・ゴールドスミス、編集はウォルター・トンプソンが各々担当。出演はバート・レイノルズ、ダイアン・キャノン、アレックス・ウイルソン、ジョン・ライアン、ジョー・サントス、ラリー・ブロックなど。
ビクター・パパスという男が、2人組の賊に襲われ、妻と一緒に焼き殺されるという事件が起きた。私立探偵マコーイ(バート・レイノルズ)の元に、ダイヤモンド鉱山や油田を経営する大資本家ヒューム(ロン・ウェイアンド)から、焼殺犯人とパパスの手元から奪われたダイヤモンドを捜してほしいという依頼があったのは翌日の事だった。パパスは殺される直前、100万ドルのヒュームのダイヤを盗んだ、というのだ。マコーイはスプリンギー(ラリー・ブロック)という情報屋を使って、パパスの身辺を洗ったところ、彼とその仲間たちはみな、リバレッジ輸出という倉庫会社に関係があることをつきとめた。数日後の晩、マコーイは3人組に襲われメッタ打ちにされた上“パパスのことは忘れろ”と忠告された。翌朝、リバレッジ輸出会社の社長のマンションを訪ねると、昨夜、マコーイが情報を集めるために足を踏み入れた、あやしげな連中が出入りするスナックで知り合った女アレクシス(ダイアン・キャノン)が出てきた。意外なことに、彼女は社長フェリクス(アレックス・ウィルソン)の姉だった。その日も、たいした収穫もなくアパートに帰ってきたマコーイは、夜中ドアをたたく音で眼をさまされた。拳銃を構え、ドアを開くとアレクシスが立っていた。彼女は、最近の弟の行動がおかしいから調べてくれと依頼にきたのだった。もちろん、この美人の申し出を断わる理由はマコーイにはなかった。ただし報酬はアレクシスと1晩ベッドを共にすることだった。翌日、マコーイは単身、リバレッジ輸出会社にもぐり込み、大量の機関銃が隠されているのを発見した。殺し屋たちに見つかったが危機一髪で脱出したマコーイはリバレッジ輸出会社の大株主がヒュームであることを知り、彼の捜査依頼を返上した。そして手に入れた出荷表をもって、陸軍武器補給所のバードコア中佐(ジョン・ライアン)に面会した。もちろんバイヤーを装って。驚くべきことに、中佐はリバレッジ輸出会社に武器の横流しをしていたのだ。その時、中佐は何者かに射殺され、マコーイは辛うじて逃げた。これで事件の全ては明らかになった。パパスを殺し、宝石を奪ったのはフェリクスだった。ヒュームはフェリクスのやったこととは知らずマコーイに捜査を依頼した。だがマコーイの捜査が進むにつれてヒュームの武器密輸出が明るみにで、そこでマコーイを亡きものにしようと殺し屋を差し向けたのだ。マコーイはヒュームの部屋に忍び込んだが、大型犬のために一味に捕らえられてしまった。その部屋には、事件の不始末でリンチを受けた瀕死のフェリクスの姿があった。数時間たって2人が外に連れ出された時、マコーイはすきをついて逃げることに成功した。だが、フェリクスは射殺された。マコーイはヒュームのボディガードを次々に倒していった。残るはヒュームただ1人。ヒュームは自ら銃を捨てた。あとは警察の仕事だ。
McCoy
Alexis
Col._Hardcore
Lt._Promute
Hume
Springy
Felix
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