監督、製作、脚色
異性に対する飢餓感から営まれる動物のセックスをとらえたドキュメンタリー・フィルム。製作・監督・編集はハル・ドウェイン、ローラス・ミルヌ、マージェリー・ミルヌ夫妻共著の「動物の性本能」をハル・ドウェイン、ローラス、マージェリー夫妻が共同脚色、撮影はウェイディ・メダウォー、ウイルス・ピーターソン、ケン・ミドルハム、マックス・アンダーソン、ウイルフォード・ミラー、ジョージ・ラップ、アティリオ・ガッティ、ロジャー・カーター、ドクター・ローラス・J・ミルヌ、ロバート・デイヴィソン、C・R・カーペンター、マイケル・フィン、アレン・ダウンズ、リンウッド・チェイス、ノーマン・ライトフット、その他。音楽はアンドレ・ブルマーが各々担当。
ストーリー
蛙のセックスにはすさまじさとこっけいさが同居している。相手を選んだオスはメスの背中に飛び乗って上から抱きしめる。時として強く抱きしめすぎて、殺してしまうことがある。そのままの姿で何日もすごし、火が投げられようと、首をチョン斬られようと思いをとげるまでは絶対離さない。/声をあげるのはもっぱらオスというのがワニの特徴。求愛から行為中まで絶えず叫び続ける。持続時間は15分、なかなか精力家である。メスは、生んだ卵がかえるまで巣を守り、生まれて1年位、子ワニの面倒をみるが、あとは知らん顔/しつこい人間をたとえて「まるで蛇のよう」という。文字どおり、からみあいもつれあい何時間でも行為にふける蛇。/鳥は縄張り意識が強く、求愛のためより、侵入者の注意を喚起するための方が多い。彼らの社会は完全な母系制で、セックスについてもメスが絶対的な選択権を持つ。選ばれたオスはただ従うだけで自己主張は許されない。/ウサギは徹底したフリー・セックス主義者だ。いいよられればだれにでも身をまかすメスに対して、順番待ちの間もいがみあうオス--しかも行為中失神するのはオスである。/パンダの性別ぐらい、みわけにくいものはない。永年飼っていたつがいのパンダがどうしても子どもをつくらないので、死後、解剖したら両方ともオスだった、という悲喜劇がアメリカでおこっている。/ベンガル猿の社会は、マフィアに似ている。厳格な家長制度の下、きびしい秩序が保たれていて、ボスの性格によってそのファミリーが好戦的が、友好的かがきまる。/ザトウ鯨は、淫乱で露出症。エクスタシーに達すると、水面から飛びあがる。メスは娼婦よろしくオスなら誰でもOKだ。
スタッフ
原作、脚色
ローラス・ミルヌ
原作、脚色
マージェリー・ミルヌ
ナレーション
愛川欽也
撮影
ウェイディ・メダウォー
撮影
ウイルス・ピーターソン
撮影
ケン・ミドルハム
撮影
マックス・アンダーソン
撮影
ウイルフォード・ミラー
撮影
ジョージ・ラップ
撮影
ロジャー・カーター
撮影
ドクター・ローラス・J・ミルヌ
撮影
ロバート・デイヴィソン
撮影
C・R・カーペンター
撮影
マイケル・フィン
撮影
アレン・ダウンズ
撮影
リンウッド・チェイス
撮影
ノーマン・ライトフット
音楽
アンドレ・ブルマー
字幕
岡枝慎二
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作品データ
[c]キネマ旬報社