シャーリー・テンプル
Lloyd_Sherman
「輝く瞳」につぐシャーリー・テンプル主演映画で、原作はアニー・フェローズ・ジョンストンで、監督デヴィッド・バトラー、脚色ウィリアム・コンセルマン、撮影アーサー・ミラーのスタッフは全部「輝く瞳」同様である。主演者テンプルと共に「宝島(1934)」「明日の太陽」のライオネル・バリモアが主演するほか「キャベツ畑のおばさん」「明日なき抱擁」のイヴリン・ヴェネブル、「恋のページェント」「若草物語(1933)」のジョン・デイヴィス・ロッジ、「巌窟王(1934)」のシドニー・ブラックマー、「暴風の処女」のハティー・マクダニエル、「青春の頬杖」のフランク・ダリアン、オルデン・チェース、ウィリアム・バーレスらが出演している。
軍人気質、頑固一徹な往年の南北戦争の老勇士ロイド大佐は1人娘エリザベスと共にケンタッキーの片田舎で静かな余生を送っていた。ある日娘エリザベスはふとしたことより北軍の血を多分に受けた青年ジャックと知り合いになり、その後2人は恋する様になった。エリザベスが父に2人の仲を打ち明けたとき、ちち大佐は大変怒ってその恋を許さなかったので彼女は父を捨ててジャックの許へ奔った。老大佐はその後いよいよ癇癪が強くなり近所の人々から「雷親父」とあだ名されるようになった。エリザベスとジャックは結婚して西部へ赴き、土地を買ったがそれは全然使い物にならない位酷い所であった。やがてエリザベスはシャーリーを生み2人の限り無い愛によってシャーリーはすくすくと成長していった。しかし生活に脅かされた親子3人の暮らしは惨めなものだった。そこで両親は相談の結果、生活に恵まれるまで別々に生活する事とし、エリザベスはシャーリーを連れて父の住むケンタッキーに戻ってきたがさすがに父の家へは帰れず、その近所に家を借りて生活を始めた。そのうちシャーリーはいつか祖父ロイド大佐と知り合いになり、その後父ジャックがこの土地に戻ってきた頃にはロイド大佐にとってシャーリーはなくてはならぬ程可愛い存在となっていた。そうしてこの可愛いシャーリーが絆となって、老大佐ロイド一家に幸福が訪れて来たのである。
Lloyd_Sherman
Colonel_Lloyd
Elizabeth
Jack_Sherman
Swazey
Hull
Dr._Scott
Nebler
Mom_Beck
Maria
May_Lily
Henry_Clay
Walker
監督
脚本
原作
製作
撮影
音楽
美術
[c]キネマ旬報社