ライリー・ミルズ
Pete
アメリカのニュージャージ州を舞台に、ヒョンなことから狂犬病になった若者たちの集団が次々に殺人を行なっていくという暴力映画。製作はジェリー・グロス、監督・脚本はデイヴィッド・ダーストン、撮影はジャック・デマレコーウ、音楽はクレイ・ピッツ、編集はリーマン・ハローウェルが各々担当。出演はライリー・ミルズ、エリザベス・マーナー・ブルックス、リチャード・ボウラー、アイリス・ブルックス、タイド・キーニー、バスカー、ジャディン・ウォン、ジョージ・パターソン、アレックス・マン、ロンダ・フルツ、ジョン・デイモンなど。特集『カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2018』にてデジタルリマスター版を上映(配給:是空)。
人口40人たらずの町バレーヒルにボーンズ(バスカー)というインディアン系の男が率いる自称『サタンの息子たち』という、男女8人の処刑軍団がやってきた。彼らの行動は野蛮そのもので、森の中でニワトリからしたたり落ちる真っかな血を代る代る飲んでいた。その光景を近くに住むシルヴィア(アイリス・ブルックス)が木陰から覗き見ていた。ボーンズは彼女を捕え皆に悦楽のエサとして与える。フラフラ歩いている彼女を見つけたのは、彼女の母親的存在であるミルドレッド(エリザベス・マーナー・ブルックス)と今年13歳になるシルヴィアの弟ピート(ライリー・ミルズ)だった。その頃、『サタンの息子たち』は、バレーヒルに腰を据えようと適当なねぐらを物色していた。それを決めるのは、サタンの宗教行事を司る中国系の女教師スー(ジャディン・ウォン)の役目で、彼女は湖底に沈む1軒の空家を探しあてた。一方、意識を取り戻したシルヴィアは、彼らの様子を一部始終説明する。これを聞いた祖父のドック(リチャード・ボウラー)は復讐の執念に燃え、軍団のねぐらに向かった。ドックがかけつけた時、シェリー(アレックス・マン)という男が、リンチを受けている最中だった。ドックは逆に捕えられ、無理矢理LSDを口の中につっこまれる。表で、ピートが祖父を心配して叫んだため、大事になることをさけたボーンズらはピートにドックを返す。途中でネズミをくわえた野犬に会ったピートは祖父の獣医具を利用して、野犬を殺したあと注射器で血をぬきとり、それを彼らの食事にそっとまぜる。それを食べた彼らは数分後には狂犬病になり、仲間同士で殺し合いがはじるる。そして、彼らはそれぞれに武器をもち町をさまよい人々を襲い出す。この騒ぎでミルドレッドの恋人で工事の現場監督でもあるロジャー(ジョン・デイモン)は重い腰をあげ、作業員たちを向かわせるが、彼らまで毒牙にやられ、ミルドレッドたちを襲うはめになる。丁度この時警官たちが到着し、狂人たち全員を銃殺するのだった。
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