ヘンリー・ウィンクラー
Jack_Dunne
ベトナム戦争のショックから立ちなおれない1人の若者が、ある女と共に旅をし、自分の生きる道をとりもどすまでを描く。製作はデビッド・フォスターとローレンス・ターマン、監督はTV「刑事コロンボ」等のジェレミー・ケイガン、脚本はジェームズ・カラバトソス、撮影はフランク・スタンレー、音楽はジャック・ニッチェ、プロダクション・デザイナーはチャールズ・ローゼン、編集はパトリック・ケネディが各々担当。出演はヘンリー・ウィンクラー、サリー・フィールド、ハリソン・フォード、ヴァル・エイヴァリー、オリビア・コール、ヘクター・エライアス、デニス・バークレーなど。
ベトナム戦争が終わり、すでに4年経つというのに、ジャック(ヘンリー・ウィンクラー)は社会復帰が出来ず、戦争の悪夢が彼をなやませていた。帰国後陸軍病院にほうりこまれ、やっと退院した彼は、ある日街で軍隊志願届けにサインしようとしていた若者4人を見かける。「ばかなまねはヤメろ」というジャックは、徴募係の兵士と殴りあった結果、精神病院に送りこまれてしまった。元の病院だ。担当医エライアス(ヘクター・エライアス)もうんざりしながらも、環境再順療法にとりかかる。ジャックの心には、戦地で戦友とカリフォルニアのユレカでミミズの養殖場をやろうという思い出がこびりついていた。彼は病院の仲間にカンパにつのり、病院を脱出する。カンパの1000ドルを片手に彼は、バス・ターミナルへ急いだ。そして、そこでキャロル(サリー・フィールド)という娘と知り合い、2人は共にバス旅行を始める。彼女は結婚を1週間後にひかえ、自らを見つめなおすために、カンサスシティまで行くという。食事によったドライブ・インで、ジャックのもっていたミミズがあばれだした。彼はパトカーの音を聞いて逃げ、キャロルがかわりに、300ドルの損害賠償をする。バスは先に出発し、ジャックは次の休けい場でバスにおいついた。キャロルは、カンカンだ。でもジャックは300ドルを戦友ケン(ハリソン・フォード)の所へ行ったらかえす、と彼女をなだめ、旅を再び始まった。次の駅でケンがジャックを迎える。スポーツカーに乗るケンだが、あまり金はなさそうだ。そしてケンはミミズの話には乗り気じゃない。車のスピードレースの賞金250ドルも得られず、ジャックとキャロルは、次の戦友の地へ向かった。夜をモテルで共にすごす2人。また、ならず者に有り金を奪われ、うばいかえすジャック。旅は続いた。キャロルは、いつしか結婚する気をなくしており、ユレカについても、戦友はベトナム戦争で戦死していたのだ。ジャックは勿論それを知っていたはずだが、彼の意識はそれを受け入れていなかったのだ。錯乱状態におちいる彼。彼に共に生きていこうとすがりつくキャロル。今、ジャックの目に明るい光が見え始め、彼はやっと戦争の悪夢より解放され、新しい自分の人生を再び歩み出そうとするのであった--。
Jack_Dunne
Carol_Bell
Ken_Boyd
Bus_Driver
Jane_Adcox
Dr._Elias
Gus
監督
脚本
製作
製作
撮影
音楽
美術
編集
字幕
[c]キネマ旬報社