ロバート・ジョン・バーク
ビル
犯罪者の兄と真面目な学生の弟が、父を探す旅の途中で真実の愛に出会う姿を描くハードボイルド調の人間ドラマ。監督・製作・脚本はハル・ハートリー、共同製作はテッド・ホープ、エグゼクティヴ・プロデューサーはジェローム・ブラウンスタインとブルース・ウェイス、撮影はマイケル・スピラー、音楽はハートリー自身がネッド・ライフルというミュージシャン・ネームで担当。
ニューヨーク。親友と恋人に裏切られたコンピュータ強盗のビル・マッケイブ(ロバート・バーク)は、哲学科の学生で、真面目な弟デニス(ウィリアム・セイジ)と、警察に逮捕された父、ウィリアム(ジョン・マッケイ)に面会に訪れるが、50年代の名大リーガーで、68年の国防省爆破事件の容疑者でもある父は、すでに脱走した後だった。名選手にしてアナーキストの父は、英雄的大人気だ。母に教えられた父の連絡先には電話はつながらない。市外局番からロング・アイランドだと知った2人は、持ち金20ドルだったが、父に会うためバイクで旅立った。最初に着いた町で、銃とバイクを交換した2人は、父のいるらしいサガポネックへ向かう。途中でオイスター・バー兼民宿の女主人ケイト(カレン・サイラス)と、ルーマニア人の少女エリナ(エリナ・レーヴェンソン)と知り合い、ケイトの友人マーティン(マーティン・ドノヴァン)の助けで、父の住所がわかった。ビルはケインと車で訪ねるが、そこには全焼した家がくすぶっていた。デニスは、エリナが父のガールフレンドであることと、父が国外逃亡を企てていることを知る。その夜、ホテルのバーでパーティ。夜明け頃、戸外の足音で目覚めたビルとデニス。エリナがいなくなり、デニスは父が呼びに来たと直感する。ケイトから父のボートの名を聞いたデニスは港へ向かう。生まれて初めて会う父は、デニスと固く握手した後、俺の女に手を出すなとブン殴り、デニスは茫然とする。デニスはビルを父と一緒に出国させようと車を走らせる。その頃、ビルとケイトは結ばれていたが、ケイトの前夫ジャックが現れ、その上、ビルに逮捕の手が迫っていた。ところがデニスの方が、ガソリン・スタンドで一足早く保安官に逮捕される。父のもとへ行ったビルは、結局父の一行が出航するのを見送り、ケイトのもとに帰るのだった。
監督、脚本、製作
製作
製作総指揮
製作総指揮
撮影
音楽
美術
編集
衣装デザイン
字幕
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