ジョー:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
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1971年10月1日公開、戦争
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ドラッグ・カルチュア(麻薬文化)に蝕まれている現代アメリカの若者たちと、戦争体験をもつ旧世代との、決して埋めることのできない溝を鋭く捉えた作品。製作はデイヴィッド・ギル、監督・撮影はジョン・G・アヴィルドセン、脚本はノーマン・ウェクスラー、音楽はボビー・スコット、編集はジョージ・T・ノリスがそれぞれ担当。出演は「アメリカを斬る」のピーター・ボイル、「屋根の上の赤ちゃん」のデニス・パトリック、スーザン・サランドン、パトリック・マックダーモットなど。

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ストーリー

ニューヨークのダウンタウンで、麻薬の密売人フランク(パトリック・マクダーモット)と同棲していたメリッサ(スーザン・サランドン)は、麻薬で昂揚した身体を押さえ切れず、スーパー・マーケットの商品棚を破壊して警察の厄介になってしまった。メリッサの父ビル・コンプトン(デニス・パトリック)は有名な広告代理店の重役である。警察からの通報で娘の入院を知り、彼女の衣服をとりに彼女のアパートを訪ね、そこで逢ったフランクに、娘を堕落させた張本人として激しい怒りを覚え、口論の末、誤って殺してしまった。興奮を鎮めるためにバーに立ち寄ったコンプトンは、そこでジョー(ピーター・ボイル)に会った。ジョーは沖縄激戦の勇士で、魂を失ったような現代の若者たちに激しい憤りをおぼえ、「ヒッピーどもをぶち殺せ!」と叫び出した。その言葉を聞いて、「俺は今その害虫を1人殺してきた」とつい口走ってしまって、一瞬狼狽したコンプトンは、「今のは冗談だよ」と誤魔化したが、ジョーに名前を覚えられてしまった。事件は発覚し、捜査が開始されて数日後、コンプトンのところにジョーから電話がかかった。ジョーの目的は意外に、社会主義の実行者コンプトンとの親交であった。こうして上流階級者コンプトンと、一介の労働者ジョーとの奇妙な友人関係が始まった。メリッサは愛人フランクの死を知り、絶望して行方不明となってしまった。コンプトンとジョーはメリッサを求めて彷徨し、2人はグリニッチ・ビレジのヒッピーのたまり場に行き着いた。香をたいた臭いに引き込まれるように麻薬を試してみた2人の前に、桃源郷をさまよう全裸の女が現われ、ジョーは恍惚の世界に入り込んでいった。若い柔肌に魅きつけられている間に、2人の財布がヒッピーたちに盗まれてしまった。怒ったジョーは、ヒッピーたちの隠れ家をつきとめ、いきなり銃の引き金を引いた。追いついたコンプトンは、目の前の殺戮に一瞬呆然となったが、ジョーにけしかけられると、狂ったように銃を射ち始めた。しかしその瞬間、コンプトンの見たものは、血しぶきを放って倒れる娘メリッサの身体であった。思わぬ運命の皮肉に、コンプトンとジョーはただ呆然と突っ立っていた。

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作品データ

原題
Joe
製作年
1970年
製作国
アメリカ
配給
松竹映配
初公開日
1971年10月1日
製作会社
キャノン・プロ作品
ジャンル
戦争


[c]キネマ旬報社