アリス・クー
バタフライ
大晦日の24時間を軸として進行するパラレルな5つの物語が交錯し、それぞれの結末を迎える新感覚の群像劇。監督は、「シーディンの夏」のチェン・ユーチェー。出演は、「ラスト、コーション」のトゥオ・ツェンホア。第19回東京国際映画祭アジアの風部門、第10回アテネ国際映画祭コンペティション部門正式招待作品。
1月1日午前10時。映画制作アシスタントのパン(ワン・チングァン)は憧れの主演女優を目の前にするが、なかなか踏み込めないでいた。しかし、男優の代役というチャンスが訪れる。12月31日午後10時30分。ディンアン(ホワン・チェンワイ)は病気の父や家族を支えるためにタイから来た不法移民で、帰国する日を夢見ながら、台湾の裏社会で働いている。仕事を終えたディンアンは、毎晩同じ時刻に高速道路の集金所を通る。そこで働く女性と会うのが、いつしかディンアンの心の支えとなっていた。12月31日午後11時30分。バタフライ(クー・ジャーヤン)とその親友・シャオフイ、シャオフイの恋人ハオズは、クラブのカウントダウンパーティーに向かう。朝、シャオフイとハオズが目覚めると、2人は見知らぬさびれた病院にいて、バタフライがいなくなったことに気づく。そこで2人は、バタフライを探しに行く。12月31日午後11時59分。裏社会の組織のボス・宗徳(トゥオ・ツェンホア)は、映画監督から送られてきたビデオを観ている。宗徳はボスになったばかりで、部下たちの行動が信じられないでいる。それを気にして、眠れない夜が何日も続いていた。1月1日午前0時。初の長編映画を制作している映画監督のリーシャン(モー・ツィイー)は、結末をどうするか悩み、過去のある出来事も彼を苦しめていた。リーシャンはアイデアを得るためにクラブを訪れ、バタフライと出会う。
バタフライ
リーシャン
ハオズ
シャオフイ
監督、脚本
撮影
音楽
美術
編集
編集
制作
制作
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