クォン・サンウ
ケイ
愛する女性を最後まで守り通せない余命限られた男、その男が女性を託した男、男女3人の愛の悲しみを描く正統派メロドラマ。詩人のウォン・テヨンが本作で監督デビュー。出演は「宿命(2008)」のクォン・サンウ、「恋の罠」のイ・ボムス、「卑劣な街」のイ・ボヨンなど。
親に捨てられたラジオ・ディレクターのケイ(クォン・サンウ)と、交通事故で家族を失った作詞家のクリーム(イ・ボヨン)は、時に家族、友人、恋人のようにお互いの空白を埋めながら奇妙な同居生活をしている。ケイはクリームを愛していたが、告白することができないでいた。病魔に侵されたケイの余命は200日余しかなかったのだ。自分が死んでしまったらひとり残されてしまうクリームのことを考え、ケイはクリームを一生守ってくれる男性を探すことにする。ケイが白羽の矢を立てたのは、ジュンファン(イ・ボムス)という聡明で快活な歯科医の男だった。ジュンファンはクリームを一目で気に入り、フィアンセとの婚約も破棄してしまう。クリームとジュンファンの交際は順調に進み、やがて二人は結婚することになる。しかし、それはそれぞれが抱える悲しみよりももっと悲しい物語の始まりであった……。
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