ルネ・フレミング
元帥夫人
NYメトロポリタン歌劇場のオペラ公演をスクリーンで楽しむ“METライブビューイング”。ホーフマンスタールの台本に、ドイツ・ロマン派の巨匠R.シュトラウスが作曲。18世紀のウィーンを舞台に、元帥夫人と美男の愛を描く。指揮はMETの芸術監督などを歴任するジェイムズ・レヴァイン、演出はナサニエル・メリル。
18世紀中期、宮廷文化が栄華を誇るウィーン。元帥夫人(ルネ・フレミング)は、17歳で美男の愛人オクタヴィアン(スーザン・グラハム)と、ベッドの中で朝を迎える。2人は昨夜の余韻に浸るが、夫人はいずれ訪れる別れを予感する。元帥夫人の従兄オックス男爵(クリスティン・ジグムンドソン)と、新興貴族の娘ゾフィー(クリスティーネ・シェーファー)が婚約することになる。婚約が決まると、婚約者に婚約の印である銀のばらの花を届ける使者を立てるしきたりがあり、オクタヴィアンがその“ばらの騎士”として、ゾフィーに会いに行くことになる。しかしオクタヴィアンとゾフィーは、出会った途端、恋に落ちる。元帥夫人はその事実を知ると毅然とした態度で身を引き、若い恋人たちを祝福する。