ジョニー・クック
THomas_Dodd
エディス・ロバーツ嬢主演の人情喜劇で「秘密の軍器」「踊子と成りて」等を監督したハリー・L・フランクリン氏の監督で作られたもの。対手は何れも新顔のウォルター・リチャードスン氏にジョニー・クック氏で、四十六号表紙のルース・キング嬢も出演している。
トーマス・ドッド老人は生活に対し余りに臆病過ぎた男であった。夫れで此歳をしていながら妻もなく、唯一人の甥に当るケントと一緒の家に、片輪な家庭を造っていた。トーマスは亡祖母の遺言に依って妻子さえあれば相当の遺産を受け得られる身であった。彼はあらぬ事を思出のまま夢日記に認め上げて之を製本屋へ持って行った。製本屋の女工に珍しく正義心に富んだ少女があった。彼女はオルレアンの少女ジャンダークの行為を真似ようと思って其機会の来るのを待っていた。前の日記文を見た彼女は自らトーマス老人の令嬢と名乗ってドッドの家に這入り込んだ。処が彼女の考えは的中し、ドッド老人も亦彼女の行う儘に許し、此処に円満な家庭は造らるるに至った。
THomas_Dodd
Jeanne_Mills
Kent_Foster
Hazel_Jenkins
Jerry_Dodd
Sarah_Ross
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