岩間有子
ハルコ
恋人を殺した姉を庇う為に、東奔西走する妹の姿を描いたサスペンス。監督は、関西学生映像連盟のメンバーを中心に結成された伏龍同盟の石井友博(「ロリータ1号で死ね!」)と武信寛之(「O・K」)の共同演出(七居高久はふたりの変名)で、脚本も二人が担当。撮影には石井があたっている。8ミリ。1997年5月3日東京・中野光座にて特別上映。
飛行機のメンテナンスをしているハルコの姉・アキコが、マンションの自室で恋人のヒデオを殺害した。ヒデオに弄ばれた揚げ句、別れ話が縺れての犯行だ。ハルコは事件を隠蔽しようと、アリバイ工作の為に姉を奈良に出発させ、自らヒデオの死体を運び出そうと考える。だがその時、ヒデオの本当の恋人だというナギサから電話がかかった。ナギサの話から姉が二人にいいように遊ばれていたことを知ったハルコは、ある考えを思いつく。それは、ヒデオの死体をナギサに押しつけてしまうこと。なんとかナギサを国道沿いのレストランに誘い出すことに成功したハルコは、おせっかいにな管理人やハルコに密かな思いを寄せているサカイらに気づかれそうになりながらも、ナギサの車にヒデオの死体を積み込む。ところが、疲れ果てて家に戻ってみると、逃げた筈の姉が戻ってきていた。やはり自首するという姉に、ハルコも賛同することに。だが警察に出向いたふたりは、そこで刑事たちから昨夜ナギサが交通事故で死んだことを聞かされる。ヒデオの死体もひどく焼きただれ、死因も分からないらしい。こうなればわざわざ自首する必要もないと考えたハルコは、そのことを姉に知らせに行くが、姉はぐったりと力を失っていた…。
監督、脚本、制作
監督、脚本、撮影、編集
音楽
照明
録音
助監督
助監督
助監督
助監督
スクリプター
制作補
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