高尾祥子
サヤカ
1971年に西村昭五郎監督、白川和子主演で製作された日活ロマンポルノ第1作「団地妻 昼下がりの情事」を再映画化。舞台を現代に移し、団地に住む専業主婦の不倫愛を描く。監督は、「櫻の園」の中原俊。脚本は、「マリと子犬の物語」の山田耕大。出演は、「富嶽百景 遥かなる場所」の高尾祥子、「蟹工船」の三浦誠己。デジタル上映。
団地に暮らす専業主婦の清香(高尾祥子)は、仕事が忙しい夫の友次と、まともなコミュニケーションもままならない日々を過ごしていた。さらに閉塞的な団地の中で、一人暮らしの老人の孤独死や、近所のおせっかい女、素行の悪い子供たちなどに囲まれ、清香はますます鬱屈していく。そんなある日、清香は、怪しげな浄水器販売のセールスマン・哲平(三浦誠己)と出会う。清香は突如として一線を越え、哲平と激しく求め合う。白昼の団地でお互いをむさぼり合う清香と哲平を結び付けるものは、いったい何なのか。
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