神谷健太
桑江良
沖縄芝居『丘の一本松』をモチーフに「琉球カウボーイ、よろしくゴザイマス。」の大城直也監督が映画化。父との関係に悩む少年が、アメリカ人少年との交流をきっかけにある決断を迫られていく人間ドラマ。出演は「琉球カウボーイ、よろしくゴザイマス。」の神谷健太、「真夏の夜の夢」の津波信一など。
沖縄本島中部、北谷町。中学生の桑江良(神谷健太)は、幼いころに母・ゆり(桃原遥)を亡くし、少し怖い父・良造(津波信一)と、少し病弱な妹・風子(垣花きらら)の三人で慎ましやかに暮らしている。ある日、良は近所の空手道場で、ある女性の美しい演舞に目を奪われ、空手を習おうと決心するが何故か良造はそれを認めてくれない。幼なじみの同級生・山城凪(松田ゆうな)の手助けで、良は密かに道場に通い始め、そこでアメリカ人のケビンに出会い、交流を深めていく。だがやがてケビンが拳銃で父親を殺してしまう事件が起こり、同時に良は、良造が隠してきた“苦い過去”を知ることとなる。その全てを知ったとき、良はある決断を下すのだった……。
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