監督、プロデューサー
合コンとナンパに明け暮れていた大学生が、ひょんなことからボランティア活動に熱中し始め、カンボジアで小学校と診療所を建てるまでの3年間に密着したドキュメンタリー。監督は本作がデビューとなる里田剛。ナレーションを「おにいちゃんのハナビ」の高良健吾が担当する。2004年。石松宏章、葉田甲太ら4人の医大生は、閉鎖的な医大での人間関係に物足りなさを感じ、“GRAPHIS”というサークルを結成、医大生の交流を促すパーティーを開く。女の子と出会えて収益も上げることができる。石松たちはパーティー開催に夢中になるが、いつからかそんなことがつまらなくなっていた。どんなに苦労しても、パーティーを終え売上を使って飲んで騒げば後には何も残らない……。そんな時、葉田から「カンボジアに小学校を建てないか」というメールが石松に届く。発展途上国の学校に行けない子どもたちのために小学校を建てることができる。そのことに4人は夢中になり、それからはチャリティイベント“ラブチャリ”を主催、なんとか150万円を貯めることができた。そしてそれを寄付すると本当に小学校が建ち、開校式を見るためにカンボジアへ。そこで見た光景は生涯忘れられないものとなった。しかし、小学校が建つと、次の課題が見えてきた。カンボジアには医者がいない。乳幼児の10人に1人は亡くなり、AIDS問題も深刻化している。石松は病院を建てようと考えるが、そこからが本当の試練の始まりであった……。