田村高廣
アベイセノカミ
幕末から明治維新の激動の時代を描いた大佛次郎の歴史小説を、1971年に朝日放送がドラマ化した全13話の作品を劇場公開。「七人の侍」の志村喬、「トラ・トラ・トラ!」の田村高廣など豪華キャストに加え、山本薩夫、今井正、三隅研次、篠田正浩などの巨匠たちが監督した大作。なお、作者他界により、原作は未完に終わった。
<第1話 黒船渡来>時は幕末。浦賀沖に米国からペリーの黒船が来航。米国の力の外交の前に江戸城内は大混乱に陥る。 <第2話 野火>憂国の想いから禁を破って海外渡航を試みた吉田寅次郎(原田芳雄)。捕えられた彼の行為は弟子たちに受け継がれていく。 <第3話 先覚>長崎の町年寄兼鉄砲方の高島秋帆は西洋調練と砲術を幕府方に披露し、大成功を収めるが、やがて彼に災いが訪れる。 <第4話 地熱>鎖国の夢は完全に破れ、下田には星条旗が翻る。危機を前にして保守と革新は対立。安政5年(1858年)6月19日、井伊大老が朝廷の意向を無視して日米修好条約調印に踏み切る。 <第5話 大獄>安政5年は太平の世に安んじていた幕府にとって運命の1年となった。井伊大老は一貫して跡継ぎは紀伊、外交は攘夷と定め、一橋派追放に乗り出す。 <第6話 異国>幕府が遂に外交団を海外へ送り出す。初めての太平洋横断。いまだ見ぬ異国への不安と期待を乗せ、咸臨丸は海を行く。 <第7話 黒い風>攘夷という名の下に繰り返されるテロリズム。幕府への批判が法を破り、ついに老中安藤信正の暗殺計画が実行される。 <第8話 降嫁>幕末の歴史を書き変えた公武合体。和宮降嫁に暗躍する長野主膳(天知茂)、朝権回復を画策する岩倉具視(伊丹十三)。彼らにとって将軍家茂と和宮とは何だったのか。 <第9話 急流>島田久光(佐藤慶)による薩摩藩の尊攘派の粛清、寺田屋事件。理想に燃えた行動がもたらした結果は……? <第10話 攘夷>相次ぐ異人切り。開国か攘夷か。国論は分裂する。文久2年(1862年)生麦事件が発生し、やがて薩英戦争が勃発する。 <第11話 決起>攘夷派の長州藩は外国船を砲撃して報復を受ける。藩命で馬関防衛の総指揮を執ることになる高杉晋作(原田大二郎)。彼は身分を越えて志のある者を募り、奇兵隊を編成する。 <第12話 義兵>開国か攘夷か。武市半平太、坂本竜馬(山口崇)ら土佐勤皇党の激論は続き、吉田東洋(志村喬)が暗殺される。 <第13話 壊滅>元冶元年(1864年)3月、水戸で攘夷派が結成した“天狗党”はやがて幕府軍に破れ、雪の越前鶴賀で降伏。元冶2年2月4日352人が処刑される。
アベイセノカミ
ハシモトサナイ
クサカゲンズイ
ヨシダトウヨウ
タナカカワチノスケ
キムラセッツノカミ
シマヅヒサミツ
ナガノシュゼン
ハシモトサネアキラ
カワジトシアキラ
ヨシダトラジロウ(ショウイン)
タケダコウウンサイ
ヤマジヤザエモン
ヒダハマゴロウ
オダカチョウシチロウ
サカモトリョウマ
タケチズイザン
イワクラトモミ
サイゴウタカモリ
タカスギシンサク
トミゾウ
フジタコシロウ
ナカヤマタダミツ
カネコシゲノスケ
ヨシムラトラタロウ
タケダカイスケ
タカハタタネマサ
クゼヤマトノカミ
モウリサダヒロ
ノムラモトニ
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