リュディヴィーヌ・サニエ
ガブリエル・ドネージュ
20世紀初頭のアメリカで起きた事件を元に描くサスペンス・ラブストーリー。2人の男から愛された女が次第に自分を見失い、過酷な運命に翻弄されていく。監督はヌーヴェル・ヴァーグの巨匠で、「女鹿」のクロード・シャブロル。出演は、「8人の女たち」のリュディヴィーヌ・サニエ、「ピアニスト」のブノワ・マジメル。
編集者カプシーヌは、リヨン郊外の田舎町モンヴァランに妻と住む高名な作家シャルル・サン・ドニ(フランソワ・ベルレアン)を訪ねる。シャルルは新作を出版したばかりで、担当編集者のカプシーヌは、彼にTV出演と書店でのサイン会を頼みに来たのだ。ローカルTV局のお天気キャスター・ガブリエル(リュディヴィーヌ・サニエ)はメイク室で、インタビュー番組に出演するシャルルと出会う。インタビュー後に開かれた関係者のパーティーで、シャルルはガブリエルに見とれる。翌日、書店のサイン会でシャルルとガブリエルは再会する。シャルルはガブリエルをオークション会場に誘う。オークション会場で、若いハンサムな男ポール(ブノワ・マジメル)がシャルルに悪態をつき、ガブリエルに言い寄る。ポールはTV局の入口でガブリエルを待ち伏せし、食事に誘う。ポールの父はゴダンス化学研究所の創設者で、10年前に亡くなっている。父の遺産を相続したポールは仕事もせず、毎日ブラブラしていた。シャルルはオークション会場で1冊の本を競り落とし、ガブリエルに渡す。帰りにリヨン市内の仕事場に行った2人は自然と結ばれ、順調に愛を育んでいく。ある晩、執筆に行き詰ったシャルルはガブリエルを秘密の社交場へ連れて行き、何も知らない彼女を上の階の乱交用の部屋に導く。帰りの車中、ガブリエルはぐったりとしていた。翌日、シャルルはロンドンに出張で出掛けてしまう。ガブリエルが彼の仕事場を訪ねると、鍵が換えられていた。ショックを受け、寝込んでしまったガブリエルをポールが見舞う。ポールはガブリエルを海外旅行に連れていく。元気を取り戻したガブリエルは、酔った勢いでポールの求婚を受けてしまう。しかし彼女には、過酷な運命が待ち構えていた。
監督、脚本
脚本
撮影
音楽
プロダクション・デザイン
編集
プロデューサー
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