哀しくも美しい、母と娘の物語を描くオムニバス・ストーリー。監督は、Vシネマ『真田くノ一忍法伝 かすみ』シリーズのかわさきひろゆき。売れない小説家が出会った盲目の少女と不思議な人たちを描く「織絵篇」、しゃべる人形たちが暴く母と娘の確執を描く「季江篇」、娘が母の自殺の真相を探ろうとする「伸子篇」の3篇。
ストーリー
「織絵篇」田舎から出てきて大学を卒業した日暮(前田広治)は、売れない小説家生活を送っていた。日暮はある日、盲目の少女・織絵(井野戸芙美)と、その周りの不思議な人たちと出会う。彼らとの出会いをきっかけに小説を書けるようになった日暮は、夜な夜な織絵の幻想を見るようになる。しかし、あったはずの織絵たちの店は無くなっており、日暮は困惑する。「季江篇」ルンペンの女・季江(清水雅子)には、人には見えないものが見える。今は廃屋となった織絵のいた店を住み家とし、2体の人形と暮らしている。人形たちは季江に、あんたの大好きな母さんが来ていると語り出す。季江は母の存在を認めていないが、次第に彼女の過去の姿と、母と娘の確執が暴かれていく。「伸子篇」佳代(上野夕貴子)は母・伸子(SATOMI)が自殺した真相を探るために、母が生前暮らしたアパートへやってくる。そこには、母から人形を預かったという季江がいた。母と娘の行き違いがもたらす悲劇だが、人が人を思いやる心が、人形の目を通して優しく描かれていく。
キャスト
井野戸芙美
オリエ
堀越富三郎
森久ともよ
堀江真理子
清水雅子
季江
月永一朗
窪望
上野夕貴子
山中有起
しじみ
沼田大輔
倉地彩乃
三宮英子
SATOMI
ノブコ
和田恵里
浪川大輝
寿松木彰一
南智之
沼田真吾
松原誠
スタッフ
監督、脚本
かわさきひろゆき
脚本
かわさきりぼん
撮影
大高正大
撮影
中瀬慧
メイク
知野香那子
メイク
山田久美子
特殊メイク
堀淳
照明
下村芳樹
録音
沼田真吾
録音
小林徹哉
録音
寿松木彰一
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 製作年
- 2010年
- 製作国
- 日本
- 配給
- オカシネマ=プチルピリエ
- 初公開日
- 2011年2月5日
- 製作会社
- オカシネマ=プチルピリエ
[c]キネマ旬報社