
ピーター・フォーク
マイキー
『刑事コロンボ』シリーズのピーター・フォークと「特攻大作戦」のジョン・カサヴェテス共演で贈るバディ・ムービー。シンジケートや組織に追われるニッキーと、組織から彼の監視を命じられたマイキー。幼なじみの2人が逃避行を続ける中で信頼を築いてゆく様を、ユーモアを交えて描く。監督は「おかしな求婚」のイレイン・メイ。
幼なじみのニッキー(ジョン・カサヴェテス)から至急の電話でホテルに呼び出されたマイキー(ピーター・フォーク)。ニッキーは、騙したギャンブルシンジケートと組織に追われ、ホテルに身を隠していたのだ。自分が殺されると思い込み、誰も信じないニッキー。親友のマイキーでさえも例外ではなかった。ニッキーとコートを交換し、自分の銃をニッキーに与えるマイキー。2人はホテルを後にしてバーへ向かう。だがそこで、マイキーは秘かに組織の殺し屋キニー(ネッド・ビーティー)に電話を入れる。彼は組織から、ニッキーの監視と居場所を知らせるよう言われていたのだ。マイキーは、ニッキーの逃走のために航空会社に電話をしたと告げたものの、その言葉を信用しないニッキーはバーから飛び出して行く。そして、マイキーはニッキーの神経質で気まぐれな行動に振り回されることになる。立ち寄った黒人の集まるバーではトラブル寸前になり、さらにバスの運転手とも揉める。映画館に向かったものの途中で気が変わり、町を出る前に母親の墓に参りたいと、場所も分からない墓地を探す。その度にマイキーだけでなく、殺し屋も町を右往左往する羽目になる。身勝手な様子に怒ったり諌めたりを繰り返すニッキー。だがなぜか、2人の間には次第に不思議な信頼感が生まれていく。幼い頃のニッキーを知るマイキー。そしてニッキーもまた幼い頃のマイキーを知っている。亡くなったマイキーの父親の事も、母親の事も、幼くして死んだ弟の事も。今では誰も知るはずのないことも覚えているニッキー。そして2人で話す事ができる…。親友を裏切る反面、何とか助けたいとも思うジレンマに悩むマイキー。ついにマイキーは、2人で町を出ることを決意。しかし、最後に寄ったニッキーの愛人の家で、2人の逃避行に思いもよらぬ結末をもたらす出来事が……。
マイキー
ニッキー
キニー
アニー
ネリー
デイブ
シド・ファイン
バス・ドライバー
監督、脚本
製作
製作総指揮
撮影
音楽
美術
編集
字幕
[c]キネマ旬報社