環境サミットで伝説のスピーチを行った12歳の少女、セヴァン・スズキの現在の活動と、日本とフランスで子どもたちの未来を救うために“食”を守り続ける人びとを追ったドキュメンタリー。監督は「未来の食卓」のジャン=ポール・ジョー。1992年、リオデジャネイロで行われた環境サミットでのスピーチで、世界中の人の心を動かした少女、セヴァン・スズキ。未来のこどもたちの生活を守るため、自分の発言に責任を持って行動に移すよう地球全体に呼び掛けた。ジョー監督は、現在セヴァンが暮らしているカナダ、ハイダグアイ島の自然と共存する生活、福岡県で合鴨農法によってオーガニック米を作る古野農場の百姓百作の精神、地域の子どもたちのために161人の農婦が無農薬食材を育てる福井県の池田村、そして「未来の食卓」の題材にもなったフランス、バルジャック村のオーガニック給食と村のその後の様子やワインの産地として有名なコルシカ島が抱える問題などを取材。セヴァンと同じまなざしで地球の未来を見つめる人びとの姿を追った。セヴァンのスピーチの後、地球を取り巻く状況は変わっていない。だが29歳となったセヴァンのお腹には新しい生命が宿っている。彼女は、危機的状況であることには変わりないが、今なら変化をもたらすことが可能だと、再度訴えかける。