カーク・ダグラス
Spartacus
ハワード・ファストの原作をダルトン・トランボが脚色し、「突撃(1957)」のスタンリー・キューブリックが監督したスペクタクル。撮影は「黒い肖像」のラッセル・メティ、音楽は「悶え」のアレックス・ノスが担当。出演は「逢うときはいつも他人」のカーク・ダグラス、「ねずみの競争」のトニー・カーティス、「黄昏に帰れ」のジーン・シモンズ、「悪魔の弟子」のローレンス・オリヴィエ、「サイコ」のジョン・ギャビン、ほかにチャールズ・ロートン、ピーター・ユスチノフ、ジョン・アイランドら。製作総指揮カーク・ダグラス。製作エドワード・ルイス。
紀元前1世紀、ローマ共和国が隆盛を誇っていた頃――奴隷のスパルタカス(カーク・ダグラス)はバタイアタス(ピーター・ユスチノフ)の剣闘士養成所に売られた。彼はそこで女奴隷バリニア(ジーン・シモンズ)を知った。ローマの名将クラサス(ローレンス・オリヴィエ)がバタイアスを訪ねた。バタイアスは余興にスパルタカスと親友の黒人奴隷ドラバとの真剣勝負を命じた。ドラバは試合に勝ったが、スパルタカスを殺さずクラサスに襲いかかったが殺された。クラサスはバリニアを買い本国に送れと命じた。スパルタカスは悲しんだ。彼は同僚クリクサスと共謀して反乱を起した。首領スパルタカスと奴隷の集団は、つぎつぎに貴族の所領を襲い奴隷を解放し、ベスビアスの山腹に大奴隷軍の本拠をかまえた。バリニアも愛するスパルタカスのもとに戻ってきた。ローマの政界ではクラサスとグラッカス(チャールズ・ロートン)が主動権を争っていた。グラッカスはクラサスの勢力を駆逐するため、彼の部下グラブラス(ジョン・ドール)のローマ警備隊を奴隷軍攻撃に派遣し、かわりに友人ジュリアス・シーザー(ジョン・ギャビン)を守備隊長に任命した。奴隷軍はグラブラスを撃滅し、グラブラスは単身逃げ戻った。クラサスは責任をとって引退した。奴隷軍は南海岸に迫った。グラッカスはクラサスに再起を頼み、クラサスは成功したら執政官になることを条件に引き受けた。スパルタカスは元クラサスの召使アントナイナス(トニー・カーティス)を参謀にした。彼の悲願は奴隷を解放することで、沿岸の海賊と奴隷送還の契約をした。これを知ったクラサスは海賊を買収し、奴隷軍の後方に味方を上陸させた。奴隷軍は海賊の裏切りと前後の敵に挟まれ、スパルタカスはローマへの進撃を命じた。カプア近郊の大平原で両軍は戦火を交えた。一時は優勢だった奴隷軍は逆転された。バリニアは再びクラサスの奴隷になった。スパルタカスはアントナイナスと決闘を命じられた。しかも勝ったものははりつけになるという。2人は涙をのんで戦い、アントナイナスは死に、スパルタカスは城門の外の十字架にかけられた。独裁者クラサスにも悩みはあった。バリニアは貞節を守り、クラサスの意に敢然として従わなかった。失脚したグラッカスはクラサスの弱点をつき、バタイアスに命じてバリニア母子を誘拐させた。彼は最後の職権を行使して、母子を解放し自由を与え、国外に逃してやり、自分は自殺した。バタイアスはバリニア母子と戦車に乗って城門を出た。スパルタカスは十字架の上でまだ生きていた。十字架の下に立ったバリニアは子供を高くさし上げ、自由になったことを知らせた。死の直前に、妻子の自由になったことを知ったスパルタカスは、昇る朝日に向かって走り去る戦車を、いつまでもいつまでもみつめていた。
Spartacus
Antoninus
Crassus
Varrinia
Gracchusu
Batiatus
Caesar
Helena
Tigranes
Crixus
Glabrus
Marcellus
Claudia
David
Draba
Ramon
Gannicus
監督
脚本
原作
製作
製作総指揮
撮影
音楽
美術
美術
美術
編集
衣装デザイン
録音
特殊撮影
ヴィジュアル・コンサルタント、題字
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