マウリシオ・ド・バーレ
ブラームス
1981年に他界したブラジルのニューウェイヴ・ムーヴメント“シネマ・ノーヴォ”を代表するグラウベル・ローシャの遺作。バイーア、ブラジリア、リオ・デ・ジャネイロを舞台に、過去と現在を映像と音で綴る。1980年ヴェネチア国際映画祭で上映され、ミケランジェロ・アントニオーニ等が絶賛したことで話題となった。
舞台はバイーア、ブラジリア、リオ・デ・ジャネイロ。夜明けの山並み、バイーアの祭り、リオのカーニヴァルのダンス、ブラジルの政治状況の総括、ブラジリアの工事現場、バイーアの海岸で行われる歴史劇……。色鮮やかなシーンが次々と現れる。観光案内や第三世界の定番のような映像や、テレビで見慣れた映像とは無縁の、人々のエネルギーがみなぎる光景が繰り広げられる。監督のグラウベル・ローシャは、“ブラジルの肖像の脇に置かれた私の肖像画”という言葉を遺した。映画の解体を先取りするかのような本作の真の意味が理解されるのは、ポストモダンを経て、映画製作から25年以上経った現代でこそ可能である。
ブラームス
インディオのキリスト
黒人のキリスト
軍人のキリスト
革命的なキリスト
オーロラ・マダレーナ
アマゾンの女王
悪魔
監督、脚本、原案
製作
撮影
撮影
撮影
音楽
音楽
美術、衣装デザイン
美術、衣装デザイン
編集
編集
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