萬屋錦之介
五郎
かつて大陸に存在していたというカラコジア王国の末裔たちの秘宝を巡る攻防を描く、北村寿夫原作、NHK連続放送劇“七つの誓い”をアグファ東映カラーにより映画化した第3部完結篇。脚色監督は「やくざ大名」の佐々木康、撮影は「鞍馬天狗 白馬の密使」の三木滋人。主な出演者はお馴染福田蘭童の主題歌にのって、「任侠清水港」の中村錦之助、東千代之介、月形龍之介、千原しのぶ、伏見扇太郎、大川橋蔵、片岡栄二郎、加賀邦男、「鞍馬天狗 白馬の密使」の波島進、三笠博子、「朱鞘罷り通る」の浦里はるみなど。色彩考証は和田三造。
将軍に拝謁したオンゴは王党志士の召捕りを願う。鞍馬の山道で斬り結ぶ五郎と夕月丸も互いが同志と知り、宿坊で遂に七つの十字架は揃う。虚無僧姿の桜子姫も皆に再会。だが楓の正体を知った入道は南禅寺の隠れ家を包囲する。五郎は桜子姫を守って逃れる中、お互の恋情に気づく。楓とゲンジの間にも恋の花が咲く。深夜、五郎と夕月丸は将軍の寝所へ直訴を決行。しかし寝所から立ち上ったのは意外にも黒覆面の姿、彼は城兵を障ぎり、二人を逃してやる。入道一味が虜にした桜子姫とトルハンを磔刑にせんとする処に突如斬り込む志士一同。そこへ出現した黒覆面、頭巾を取れば将軍の実弟、麟之介信行。今はこれ迄と信行に斬りかかる入道、オンゴの一党も五郎ら王党の志士の刃に伏し、陰謀の張本人、執権職の加賀爪丹波は割腹。信行は改めて桜子姫に、王位継承の指輪を渡す。かくて王家の財宝の謎は解け、姫や五郎たちは将軍や信行に見送られ、ヒマラヤ山麓へと旅立つ。
五郎
黒覆面
桜子
カビ
ゲンジ
夕月丸
トチカ
楓
一文字入道
梟丸
オンゴ
トルハン
高山伊織
加賀爪丹波
監督、脚色
原作
撮影
音楽
音楽
美術
照明
録音
企画
企画
企画
色彩考証
舞踊振付
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