監督
ハワイの子どもたちが通う伝統校を舞台に、年一回のハワイ語合唱コンクールに挑戦する生徒たちの姿を追ったドキュメンタリー。関係者のインタビューを交えつつ、現代に継承されるハワイの文化を描き出す。監督は「NaKamalei:The Men of Hula」が高評価を受けたハワイ出身のリゼット・マリー・フラナリー。
ストーリー
ハワイ、オアフ島で創立120年を誇る伝統校“カメハメハ・スクール”。ハワイアンの血を引く子どもたちが通うこの名門校では、毎年3月に“ハワイアン・スクール・ソング・コンテスト”という合唱コンクールが開催される。9~12年生の約2,000人もの生徒が学年ごとに分かれ、課題曲をハワイ語で歌い、そのハーモニーを競う。カメラは学年ごとにリーダーとして選ばれた生徒たちとその家族を中心に、1年がかりで猛練習に励む姿を追う。まだ幼い表情が残るクラスメートたちを、必死にまとめようと悩み苦しむリーダーたち。幾度となく訪れる試練と重圧に押しつぶされそうになる。しかし、ハワイ語に触れ、歌詞の意味をひとつひとつ理解し、歴史と伝統を学ぶことで、いつしか“ハワイアン”としてのアイデンティティが生まれる。気付いたときにはクラスに統一感が生まれ、心の奥に“誇り”が培われてゆく。