監督、脚本、製作
創造主が作り出した芳醇な世界を人間が欲望の果てに破壊していく様を描いた短篇アニメーション。監督は「タラタタ」のフレデリック・バック。アカデミー賞短篇アニメーション部門ノミネート。1988年6月23日より東京・シブヤ西武シードホールにて開催された「フレデリック・バックの世界『木を植えた男』」にて上映。2011年7月2日より東京・神保町シアターにて開催された「木を植えた男。フレデリック・バックの世界」にてリバイバル上映。
ストーリー
<創造主>は次々に生命を作り出し、豊かで平和な世界が形作られていった。最後に創造主は人間を作る。だが人間は欲望の固まりで次々に創造主に要求し始めるのだった。呆れた創造主は人間の要求を突っぱねるのだったが、人間は逆恨み、創造主を殺してしまう。そして欲望の赴くまま、動物を植物を殺し、際限なく増えていく…。世界は人間の欲望に食い尽くされそうになってしまった。しかしその生き方を虚しく感じる人間が現れ、動物と共存する世界に戻ろうとする。そしてその新しい世界で創造主は復活するのだった……。