スポーツ王国
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スポーツ王国

1929年公開
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アル・ボースバーグ氏及びデルマー・デイヴス氏合作になる脚本により「俺は新兵」「世界に告ぐ」のサム・ウッド氏が監督した映画で主演者は舞台出のエリオット・ニュージェント氏及びロバート・モンゴメリー氏で新進のサリー・スター嬢、「ホリウッド・レビュー」のクリフ・エドワーズ氏、「ラグビー時代」のフィリス・クレーン嬢、ドロシー・デーン嬢、マックス・デイヴィッドソン氏、ポリー・モーラン嬢その他が助演。キャメラは新人のレナード・スミス氏が担任している。

ストーリー

南カリフォルニア大学の花形フットボール選手エディーとビッフは入学当初から大の仲良しで部屋を同じくし、兄弟も及ばぬ親密さは学生間にも評判であった。寄宿では学生らしい茶目がしばしば行われ、上級生は下級生に対して暴君振りを発揮していた。学生間の賑やかな話題はいつも女学生であった。殊に新人の女学生がくる頃は大騒ぎである。ところがそれ程親しくしていたエディーとビッフの友情も金髪の女性バッブスが入学してからは事毎に二人の間に齟齬を生じ、気まずい思いが重なるのであった。しかし今までが互いに無遠慮で、茶目で、無邪気であっただけにお互いに真実の気持ちが判らなかった。二人別々の思いで彼女を恋していた。しかし彼女に対する心情をビッフから打ち明けられたエディーは潔く彼女から手を引いたが元来恋を弄んでいたバッブスはエディーをも誘惑し彼は翻弄されているとも知らず彼女を愛した。そこでエディーとビッフの感情はますます離れて行くばかりであった。愈々スタンフォード大学と歴史的の蹴球大会が開催されエディーとビッフは南カリフォルニア側の期待を背負って出場したが、精神的に相反している両人の出場はゲームの上にも悪い結果を来してさっぱり振るわない。けれども休憩中二人は図らずもバッブスが他に男を連れているのを発見して彼らが今まで欺かれていることを知った時、二人は奮然として立ち奮闘大いに勉めエディーは負傷しながらも得点を加え、ついに退場のやむなきに至ったが、ビッフまた良く闘いついに味方を勝利に導いた。エディーとビッフは相抱いて将来一層の友情を誓い、戒しむべきは女性であると相語らうそばから二人を慕う女性軍が押し寄せて取り巻いたので今までのことはケロリと忘れ二人は朗らかな気持ちになるのであった。

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作品データ

原題
So This Is College
製作年
1929年
製作国
アメリカ
配給
MGM支社輸入
初公開日
1929年
製作会社
M・G・M映画


[c]キネマ旬報社