監督、撮影
2008年から翌年にかけてのイスラエル軍によるパレスチナ・ガザ地区への攻撃後、家族を失いながらも懸命に生きる子どもたちの生活、そして彼らの心の傷と変化を写し出すドキュメンタリー。監督・撮影は「ガーダ パレスチナの詩」の古居みずえ。ガザ南部の農業地帯ゼイトゥーンに住むサムニ家の子どもたちは、一族が一度に29人も殺されるという過酷な事件を経験した。親を亡くし、家も学校も破壊された子どもたち。しかし、ガザにはストリートチルドレンは存在しない。親を失い、兄弟を失っても、兄弟姉妹、いとこ、おじさん、おばさん、おばあさんといった大家族が彼らを引き取り、新しい家族としての“絆”を深めてゆく。封鎖されたガザでは、物資も少なく、日々の食事の支度もままならない。それでも、家族で食卓を囲み、瓦礫のあとで遊びながら子どもたちはたくましく生きていく。子供たちの証言から垣間見られるもの、それは“生きる力”と“人間力”だった……。
ストーリー
※本作はドキュメンタリーのためストーリーはありません。...