グランジ・ロックを代表するバンド、パール・ジャムのデビュー20周年記念ドキュメンタリー。貴重なインタビューやライブ映像などで彼らの軌跡を辿る。ニール・ヤングやニルヴァーナのカート・コバーンも登場。監督は、「あの頃ペニー・レインと」のキャメロン・クロウ。第36回トロント国際映画祭プレミア上映作品。
ストーリー
1990年代前半、シアトルを中心としたオルタナティブ・ロック・ムーブメント“グランジ・ロック”は、従来の商業主義ロックに対抗する形で若者たちの間で大流行した。ニルヴァーナとともにその代表的バンドとされているのが、パール・ジャムである。普段着でステージに立つ彼らの、パーティーロックのきらびやかさとは程遠い独特のシリアスさを湛えたサウンドとメロディ、ヴォーカル兼ソングライターのエディ・ヴェダーが手掛ける現実社会に正対したメッセージ性の高い歌詞は、当時の若者たちにリアルに響いたのだった。本作では、パール・ジャムと20年に渡り深い交友関係にあるキャメロン・クロウ監督が、未公開映像であるインタビューやライブ映像を含む1200時間もの貴重な映像を編集し、積極的なメディア露出を避けてきたパール・ジャムの成長と苦悩の軌跡を追っている。二ール・ヤング、ニルヴァーナのカート・コバーンなど、パール・ジャムと関係が深かった人たちとの貴重な映像も登場する。パール・ジャムのベーシスト、ジェフ・アメンは、本作は賛辞だけでなく、辛かった過去の出来事も実直に描かれており、バンドの表に出てこなかった一面にも鋭く迫っていると語っている。