Cocco
コトコ
『鉄男』の塚本晋也監督と、シンガーのCoccoという、強烈な個性を放つ2人のコラボが生み出した壮絶な愛の物語。息子を愛するがゆえに現実と虚構のバランスを崩していく女性・琴子をCoccoが狂気に満ちた表情で熱演する。第68回べネチア国際映画祭オリゾンティ部門で日本映画として初めて最高賞(グランプリ)に輝いた。
琴子の目には世界が2つに見え、1つに見えるのは歌っているときだけだった。幼い息子・大二郎を守りたいけれど、予測不能な恐怖に満ちた毎日は彼女の心を蝕んでいく。そんなある日、田中と名乗る男が琴子に声をかけてくる。彼女の歌と歌う姿に魅了されたというのだ。2人は一緒に暮らしはじめ、世界は1つになりそうになる。
[c]2011 SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER
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