リュウ・ウェイウェイ
メイ・チュー
余命わずかの娘を救うために、ドナーとなるべき子どもを出産しようとする母と別れた夫の苦悩と愛を描く人間ドラマ。監督・脚本は「北京の自転車」のワン・シャオシュアイ。出演はリュウ・ウェイウェイとチャン・ジャーイー。2008年ベルリン国際映画祭銀熊賞(脚本賞)受賞作。2011年8月13日より、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷にて開催された「三大映画祭週間 2011」にて上映。
メイ・チュー(リュウ・ウェイウェイ)は娘のハーハー(チャン・チューチアン)の余命があと2、3年で、救うためには骨髄移植が必要だと知らされる。彼女は前夫のシアオ・ルー(チャン・ジャーイー)に連絡を取り、移植の適合検査を受けるが二人とも一致しなかった。焦ったメイ・チューは人工授精でもう一人子供をもうけ、臍帯血移植で娘を救うしかないと考え、シアオ・ルーに相談する。二人ともそれぞれ新しい夫と妻を持ち、別々の人生を歩んでいたが、娘の命を救うためにそれに同意する。産児制限のある中国では、メイ・チューが第二子を産むと、シアオ・ルーの妻トン・ファン(ナン・ユー)は子供を持つことが出来ない。そのため、最初彼女はこの人工授精に猛反発するが、結局、ハーハーの命を救うためそれを受け入れる。しかし、人工授精は失敗。メイ・チューとシアオ・ルーは最後の手段として、秘密裡に直接性交渉で子供を作ろうとするが…。
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