チャールズ・バディー・ロジャース
William_Shelby
「大学生気質」に次ぐチャールズ・トジャース氏主演映画で、アリス・デュアー・ミラー女史作の小説をモンテ・ブライス氏とキーン・トンプソン氏とが改作し、「陸船隊のモーラン」「最後の先駆者」のレイ・ハリス氏が脚色し「弥次喜多殺陣の巻」「ガウチョウ」のF・リチャード・ジョーンズ氏が監督したものである。ロジャース氏の相手役は「大学生気質」と同じくメアリー・ブライアン嬢が勤め、「艦隊入港」のジャック・オーキー氏「赤い髪」のウィリアム・オースティン氏「竜巻」のジェームズ・カークウッド氏「暗黒街の女(1928)」のメアリー・アルデン嬢等が助演している。
シモンズ音楽器店員ウィリアム・シュルビーは同様のオープリー・ウィームズとマイケル・ケーシーと同じ下宿に住んでいた。ウィームズと魔いけるは色と恋との二道をかけて金のある女と結婚する目的で店へ来る女客のうち見込みのありそうなのには片っ端から当たりをつけるといった風の男だった。ところが運は真面目はジェルビーに早く訪れて彼はジョーン・ケンドリックスという娘と恋に落ちた。彼女は富豪の娘だったが、ジェルビーの敬遠を恐れて自分を隠していた。二人が婚約をした時シェルビーは彼女の身分を知ったが彼は金を目的に結婚する者ではないと言明した。ところがウィームズとケーシーは裕福らしい女客に変な行動をした事が店主に知れ解雇され、二人が作っていた金のある女の一覧表がシェルビーの机から発見されたのでジェルビーも首を切られてしまった。この時ジョーンも父と共に店に来て件の表に自分の名があるのを見てシェルビーとの婚約を解消した。失業した三人が下宿で善後策を考えているとかねて私立女学校を経営していたウィームズの伯母から学校が経営難に陥ったので助力に恋と電報が来たのでウィームズとケーシーはジェルビーを口説いて女学校へやって来た。学校はシェルビーの方針宣しきを得て急に活気づいた。ジョーンは此の女学校の生徒だったが失恋の為欧州旅行を企てていた。しかし学友から学校の面目一新を知らせて来たので登校してみるとシェルビーが学校の監督としている事が判ったので帰宅しようとした。が不円シェルビーがウィームズとケーシーと討論しているのを洩れ聞いてシェルビーの潔白を知り彼に謝罪し二人で彼女の父の元へ急いだ。この時彼女の父はシェルビーが学校に入ると知って娘を呼び返しに来る途中で自動車が衝突し一同負傷した。しかし病院へ見舞いに来たウィームズとケーシーの告白によってシェルビーの真意が明らかとなり、話は円満におさまったのである。
William_Shelby
Joan_Kendricks
Aubrey_Weems
Michael_Casey
Harriet_Newton
Stuart_Kendricks
Maurice_Simmons
監督
脚本
脚本
原作
撮影
脚色
題字
[c]キネマ旬報社