監督、製作、企画
日本の自殺者が毎年3万人を越える現状を踏まえ、秋田県でそれを減らそうと様々な取り組みを行なっている人々の姿を追ったドキュメンタリー。NPOなどの団体が生きるための支援を行なう姿を通じて、地域社会の再生と人の絆の再構築を描く。監督は、「いのちの作法」をプロデュースし、岩手県を拠点に活動を続ける都鳥伸也。2013年3月16日より、新潟県・シネ・ウインドにて先行公開。
ストーリー
毎年約3万もの人間が自らその命を絶つ国、日本。残された家族や友人は自らを責め、悩み、ときに周囲からの偏見に苦しむ。こうした現状の中、日本で最も自殺率が高い地域である秋田県では、先駆的な取り組みが行われていた。過疎化が進む地域のコミュニティを復活させたいと、1杯100円のコーヒーサロンを始めた“心といのちを考える会”の袴田俊英さん。“中小企業の経営者を、倒産ごときで死なせてたまるか!”とNPO法人“蜘蛛の糸”を立ち上げた佐藤久男さん。仙台市で自死遺族のための自助グループを運営する“藍の会”の田中幸子さん。本作では、自殺に対して自分たちなりの活動を続ける人たちを追いかけ、彼らが様々な人と出会い、つながり、やがてそれが大きな流れへと至るまでを見つめる。