監督、脚本、撮影
チェルノブイリ原発事故から12年、立入禁止区域に位置する街・プリピャチの人々の姿を、ナレーションや音楽を排したモノクロ映像で記録したドキュメンタリー。監督は、「いのちの食べかた」のニコラウス・ゲイハルター。オディヴェーラス映画祭グランプリ、テアゴイナーレ・オーストリア映画祭グランプリほか受賞多数。
ストーリー
1986年のチェルノブイリ原発事故の後、原発の周辺30キロメートルは許可なく入ることのできない立入制限区域“ゾーン”と呼ばれ、管理されたゴーストタウンと化していた。立入制限区域は有刺鉄線で覆われたフェンスで区切られ、区域内に入る人はすべて兵士にチェックされ、区域内からはいかなるものも持ち出すことは許されない。原発事故から12年、原発から約4キロメートルに位置する街・プリピャチにカメラが入る。原発や関連施設で働く人々や、許可を得て帰還した人々の記録を通して、たまたまその地域で生まれ、生活していた人たちが事故と実際に向き合い、どう折り合いをつけているのかを、ナレーションや音楽を排したモノクロ映像で描いていく。