梨乃
喜美
新鋭作家、五十嵐愛のデビュー作を自らの故郷である庄内を舞台に撮影した短編映画。監督は「あの空をおぼえてる」の冨樫森。映画人を育成するワークショップ「映画24区」から誕生した第1回製作作品。2011年10月8日より、山形県鶴岡市鶴岡まちなかキネマにて開催された「富樫森監督特集」で特別上映。
13年前、故郷鶴岡を飛び出した加藤喜美(梨乃)は、東京で人生をやり直すつもりだった。だが、就職、友達、恋愛……どれもうまくいかない。しかも、いまだに中学生時代に受けたイジメが忘れられないでいた。喜美は東京でのOL生活を辞め、鶴岡へ戻ることを決意する。それは、もう過去の人生から逃げたくないという、自分に向かい合うための帰郷でもあった……。
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