アレハンドロ・トカー
ラファエル
ウルグアイ出身のフェデリコ・ベイロー監督による長編デビュー作。ウルグアイの海岸沿いの町を舞台に、早く大人になりたい少年の妄想と恋模様を描く。撮影は「幸せパズル」のバルバラ・アルバレス。製作に「ウィスキー」のフェルナンド・エプスタイン、エルナン・ムサルッピが参加している。
ウルグアイの海岸沿いの町に暮らす13歳の中学生、ラファエル(アレハンドロ・トカー)には思春期ならではの悩みがあった。それは女の子とのキスの経験がないこと。知り合いの娼婦に相談すると「キスはガールフレンドにしてもらいなさい」とあしらわれるが、本当の原因は、自分の顔にニキビがあるせいだと思い込んでいた。学校のマドンナ、ニコル(ベレン・ポーチャン)に、淡い恋心を伝える勇気も自信もなく、悶々と過ごす日々。さらには、両親の離婚や、親友のイスラエル移住がラファエルを落ち込ませる。キス以外の男の経験を積んで自信をつけようとしても空回りするばかりのラファエルは、日に日に初キスへの思いを募らせるが……。
[c]CONTROL Z FILMS-FEDELICO VIROJ-RIZOMA FILMS-AVALON PRODUCTIONS 2008
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